認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ホンネとタテマエ。高齢母はTVがお好き!?

私が子どもの頃、母は教育ママゴンで週に一度の「ノーテレビデー」を設けていたほどTVを目の敵にしていました。 あんなに嫌っていたのだから当然、今でも母は、TVはNHKだけを見るくらいだろうと思っていたのに介護帰省のし始めの2016年、昼間にリビングでひ…

高齢親の初めてのベッド

寝っ転がってダラダラできるようにベッドから見える位置にやや大きめテレビを購入。手前にはテーブルをセットし、書いたり食べたりできるようにしています。母のベッド導入は2017年12月のことです。母、自分の寝所としてのベッド初体験です。一度使って絶賛…

防虫剤をめぐる攻防

介護帰省し、「ただいま~」と実家の玄関の扉を開けると強烈な防虫剤臭が鼻につくことがあります。あわてて窓を開けて換気し、原因物質を取り除きます。 うちに害虫がたくさんいることは以前の記事でも書きました。中盤から害虫画像あるので、開くときはご注…

家中の洗剤を自然派系に変えたらすごくお金が浮きました

できれば環境にやさしくありたいとは思いますが正直、実家の家事ではそうもいっていられません。買い置きの合成洗剤がたんまりあるのと、作業量が半端ないのと。背に腹は代えられぬ、という感じでしょうか。 けれども、家事をしながら洗剤酔い(香料)も困る…

水道水備蓄を始めました

災害などを想定した水の備蓄は1日1人あたり3リットル必要で、最低でも3日分用意しておくのが推奨だそうです。 ※ちなみに、人1人が1日に使う水はだいたい250~300リットルだそうです。実家は母、私の2人と想定し、2リットルミネラルウォーターが6本入りを5ケ…

実家・納屋から救出したリカちゃんたちに高値がついた

お手入れ済みリカちゃん。初代リカちゃんです。実家の納屋の片付けを済ませたあとで、東京に持ってきた自分の荷物がありました。リカちゃんファミリーです。 せっかくみんな揃っているし、しかるべきところに売りたいと考えていました。「大切にしてくれる人…

実家・散乱した納屋を片付ける

帰省したときに実家台所に母の話し相手になっているユリちゃん(55歳)の様子に違和感を覚えました。よくよく見ると、やはり。「母さん、ユリちゃんにお化粧したの?」と聞いたら「うん、おしろいしてあげた」とのこと…。頬とおでこにうっすらピンクと、なん…

補聴器の購入費用給付申請ができなかった件

2年前に無事、母の身体障害者手帳(6級)をいただいて、補聴器つくるときには給付金をいただける運びとなりました。ありがたいことに、こちらの負担は1割程度です。なんて便利なんでしょう。 なのに。これまでに二度、補聴器を作る機会がありましたが一度も…

心配が呪いにならないように

朝8時に携帯が鳴りました。出ると母でした。「フクは今朝、おかあさんを、朝6時に起こしたのよ。突然大きな声が聞こえたからびっくりした。なにかあった? 大丈夫なの?」極めて母らしい問いかけでした。娘を思う母の気持ち、ありがたや。 離れて暮らして40…

【物盗られ妄想】とのたたかい

たとえば母が、大切な何かが見当たらないときに、私のことを「盗った」「捨てた」「勝手に片付けた」と責めること、濡れ衣を着せて、目を三角にして迫ってくるのにも、調べてみるとちゃんと名前がありました。【物盗られ妄想】と言うのだそうです。そのまん…

介護相手に腹が立つ 家族介護の難しさ

母をお世話するなかで顔を出す怒りの感情。時折、声を荒げることもあります。 そのあと決まって、母に対して怒りを抱いた、腹を立てたという事実が、自分をむしばみます。だって客観的に見て、自分のほうが強いですから。強い人が弱い人に怒ったらダメよね。…

介護者の暑さ対策_答えはまだない

次に買うときも絶対これと思うほど、ボルネードのサーキュレーターが秀逸。無段階式のダイヤルで、自由に風の強さが選べるのがいいんです! 寒さよりもむしろ夏の暑さのほうが高齢者には危ない。それを危惧し、実家に室温計などを設置して注意喚起に努めてい…

民生委員さんとの情報交換

実家そばの公園。この日の晩は霧が出ていてちょっと幻想的でした。 今回の豪雨災害でも、各地で民生委員さんたちが奮闘なさり たくさんのいのちを救っておられました。頭が下がります。 いざとなったら、ウチの地域の民生委員さんも きっと責任感もって活動…

高齢母「髪洗ったの、いつだっけ?」

介護帰省した夜、お風呂に入ったら浴室の中にあったもの。なんの暗号でしょう?茶色いのは段ボールで、私の帰京時に浴槽上に置いていたメッセージです。湿気の高い浴室内に置きっぱとは。そんなことより、問題はこの数字です。しかも鉛筆まで。 しばらく眺め…

高齢母の中のふたつの人格

木曜日の朝食。いつでもどこでも、ガスが変わっても鍋が変わっても、百発百中でパーフェクトに目玉焼きを仕上げるのが夢です。うまくいって嬉しかった目玉焼き! 私はまだ作っている真っ最中。できたてあつあつを食べてほしくて母の目の前に料理を並べて「ど…

独居高齢者 ご近所とのいさかい!?

先週のこと。日課電話とは別に母から電話があり、「お隣さんから電話かけてこないでと言われた。ひどい。フク、もうお土産とか買ってこなくてもいいから!」と激おこな母。詳細を聞こうにも、母はうまく説明できなくて、「もう。これからそういうおつきあい…

高齢者宅の防犯対策 「ワンドア・ツーロック」

実家に帰宅すると玄関に画伯の絵が…。いきなりツボでした(ちなみに絵の下はホントに壺)。 「何これ~!」と母に持っていったら母も笑いだしました。「泥棒除け」だそうです。「やっぱり眉毛ないとヘン…」と、カキカキ加えています。眉毛付きました。まつげ…

羽田空港国内線第2ターミナルで西光亭と出会う

2020年7月9日に羽田空港第2ターミナル出発ゲートラウンジ北側に「イセタン羽田ストア」がリニューアルオープンすることは承知していました。東京2020大会を見越してのことだったのでしょう。7月24日は開会式の予定だったんですものね。ちょっと不思…

実家の電話故障するの巻

実家電話の隣に置いているテルボ本体…先週金曜日の午後に初見の番号から携帯に着信がありました。出ると、お世話になっている、実家お向かいさんでした。「電話機がうんともすんとも言わなくなったと、お母さんに呼ばれて見に来たけど本当にダメだ。どこを見…

だいじだいじ補聴器

母が補聴器デビューして20年くらいになります。補聴器は、母にとって何よりも大事なものです。救急で病院に運ばれたときも補聴器だけは肌身離さず持ち、気にしていました。 気の毒に感じたのは、以前、久し振りに帰省したときのこと。私と入浴するときも補聴…

端物切手でゆうパックお支払い

実家断捨離で見つけた古い切手(未使用)で、コイン屋さんでの買い取りもしてもらえなかったものはゆうパックの支払いにまわします。端物切手を消化するのに便利です。来週月曜日から九州帰省なので配りものや給水袋、トイレポンチョや仕事道具(の重いもの)…

高齢母との共同生活 ゆずれない音問題

基本的に私(娘)は、こうしたいと思うことはあの手この手を尽くして欲しい結果を得るまで粘るタイプです。本気でイヤと思うことは我慢しない。我慢の前に解消を試みるタイプだと思います。 さほどたいそうなことではないですが。たとえば実家でトイレタイム…

高齢母との約束「次も母娘で」

2017年の大晦日の夜に、母は救急搬送され急性膵炎で死にかけました。医師には「この48時間が勝負ですから覚悟してください」と告げられてドキドキしました。おかげさまでその後、医師のみなさんに「!?」と驚かれるV字回復を遂げたのですが。 そのときあっ…

降り止まぬ雨が重くのしかかる

また長い夜でした。降り止まぬ雨。土砂災害と洪水、河川の氾濫、ニュース画面を直視することができません。情けなくも、つむぐ言葉がないほどです。 父はもう30年近く前にがんで亡くなりました。病の直接の引き金は、2年連続の台風直撃による県下大打撃だと…

聴覚障害の身体障害者手帳を発行する

高校卒業後、母の夢その1は看護師さんになることでした。ところが面接のときに、面接官から片耳の聞こえについて確認され、その場で泣き崩れてしまった母。「それで落ちちゃった。今だったら、聞こえないからできることがあると胸を張って言い返せるんだけ…

没後30年の父に嫉妬の炎を燃え上がらせる母

母は独占欲&執着が強いタイプ。恋愛的にはこじらせ女子なのでは?と見ています。そんな母は大恋愛の果てに父と結ばれました。初恋の人からのラブレターを、父に燃やされたこと(当時)を今も根に持っています。母さん、それはわりと当たり前だし、バレるよ…

高齢母の恋

母自身の色恋に関しては、わりと本人から聞いているほうじゃないでしょうか。こういうのは、母娘ならではのコミュニケーションかもしれません。昔から父に関する色恋の不平不満も、よく承りましたw。まあ、父に対して、色恋にまさる不平不満はおそらくなか…

高齢親「片付けられない=不幸」じゃない、たぶん

画伯・絵。押しつけると返しがスゴイです…昨日も書いたとおり、実家で母が超自己流で神祀りしていた食器棚の上をあらためたら、神社さんの古札がしっちゃかめっちゃかな扱いを受けていました。昨日の記事… 55enkyorikaigo.hateblo.jp じつはそういう問題は家…

実家の神祀り

母が大好きな氏神様。右は樹齢300年以上といわれるご神木のクスノキ。7月1日の母との日課電話。お友達が、氏神さんへの参拝に誘ってくださって一緒に出かけたという母。お一日参りができてとてもうれしそうでした。 「どなたが誘ってくださったの?」と聞く…

害虫サバイバー

HSP

私が高校時代にお世話になった下宿には、夏、おびただしい数の「G」がいました。下宿は、当時70歳のおじいさんと、73歳のおばあさんの、高齢者二人暮らしのお宅でした。認知症もなく、極めて健やかな老夫婦です。おばあさんのきっちりした性格が表れて各部屋…