母は、ADHDだと私は思っています。
認知症などについての受診をものすごく嫌がるので、
正しく診察していただいたことはありません。この先も恐らく見てはもらわないと思います。
でも高齢者のADHDの研究があればぜひ参加したいくらいです。
はじめは認知症…アルツハイマーの軽度認知障害(MCI)なのかなと思いましたが
そう仮定するとつじつまが合わないことが多く、気になっていました。
「今日がいつか」などは忘れますが
かといって、一所懸命書き物をしているのをふと見ると
なにも見ずに写経しています。
私に向かって「般若心経はそらで書けるか?」と聞いてきます。
私はそらで読経はするけれど、写経は無理です。
ちなみに飽きるのはとても早いです。
ところがある日、知人の葬儀に一緒に出席したときに
母がじっとしていられないことに初めて気がつきました。
もぞもぞ、きょろきょろして、ちっとも落ち着きがありません。
そのときに、あれ? もしかしてADHD!? と気づいたのです。
そう仮定すると、謎だったすべてが辻褄が合います。疑問が氷解したのです。
母は非常に活動的な高齢者で、注目されることが大好き。
勉強会とかボランティアとか、率先してやってきましたが
ADHDがいいほうに出ていたと考えたら? すごく納得できたのです。
それからはADHDということを前提にして、こちらも対処するようにしています。
…また来年度もリーダー役を引き受けた案件がひとつ。
周囲のみなさんも同様にご高齢だし、温かい方々なので大丈夫なのかなぁ。
本人やりたいようなので、見守りたいと思います。