認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

ADHDの認知障害例?

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ニュース記事で、
「海外のようなロックダウンは東京では法律上行うことができない」と知り、
少しホッとしています。

中旬に九州行きを控えています。
気温が高くなると、母の暮らしで、腐敗と害虫が気になります。
「帰省」ではない。要・急の事案です。
ところが4/3金曜日の夜に電話した際、
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)報道に触発された母から
「心配だから4月は帰ってこないで。ひとりでちゃんとできるから」と告げられました。
なかなか強い意志です。
とりあえず「そうお? わかったよ」と返事。むむむ、どうしたものか。夫に伝えると
「なんだ、お母さん、ちゃんと判断できるじゃないか。よきこと!」。
たしかに。
とりあえず、九州各所への連絡、手配は週明けの心づもりを。
それにすぐ状況は変わるかもしれませんから。

翌日土曜の日課電話のときには、ワクワクモードな母が開口一番
「もうすぐだね? どうする?(←「なにして遊ぶ?」のニュアンス)」。
前夜の会話は見事になかったことになっています。
…そんなにすっかり忘れちゃうのか。
「何しようかね。楽しくすごそうね」と応えました。
まあ、家庭内で波風立たずに帰れるのはなによりです。

母のこうした認知障害が、アルツハイマーなのかADHDなのか
(ピックとレビィからは状態が大きく外れています)
素人の私には詳しいことは言えませんが
やっぱりADHDなんだと考えています。というのも
母は若い頃から朝令暮改なところがしょっちゅうありました。
思いつきで物事を話すので、家族は振り回されます。
フラットに見ると「思いつき」ですが、なかなかドラマチックに話すので
うっかり真に受けてしまい、手痛い目に遭うことも。

30年前、父が亡くなった後で「海に散骨してもらうのがいい」と言い出した母。
涙ぐんで話す母の言うことを真に受けた兄は、なんとかしてやろうと
その段取りを調べて、後日「こうすればできる」と助言してあげるのですが
「え、何言ってるの? 散骨? やあよ、そんなの、落ち着かない」と母に返されて
しょんぼりしていました。当時母は50代。
昔も今も、母の話はノリで合わせておく、のが鉄則です。
できれば母の「気持ちよい」ところで止めておくのが理想的。
複合的に絡み合っているとしても
やっぱりADHDの側面が強いように思うのです。