認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

高齢者 居室が2階/階段の対策

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階段のいい写真がありませんでした…。
仮面は、夜中に忍び込んできた不届き者を想定し
脅かそうと企んで貼ったものです(母が)。

本当は高齢者の部屋は1階のほうがいいのはわかっています。
膝が痛いとか、足元がおぼつかないとか、
足を踏み外したり、階段落ちたりのリスクヘッジにも
そうすべきだと私も思いますが
母は「2階じゃなきゃイヤ。絶対イヤ」とかたくなです。
父が存命の折から、ふたりの寝室であった部屋に眠りたいのだそうです。
亡くなって30年ほど経ちますから
「それはお部屋の引越が面倒な詭弁では?」とちょっと思いますが
無理強いはできません。
仕方がないので、今できることを対策しています。

【高齢者の階段の対策】
1 階段の下に、できるだけ危険物を置かない
2 階段に手すりをつける
※本当はすべり止めとかもいりますよね。うちはまだです。順番に。


1 階段の下に、できるだけ危険物を置かない
母は捨てない人で、家中ものがあふれています。
以前から階段下には幅1メートル以上は優にある額入りの書を
直置きしていました。玄関なのでインテリアとしては悪くはないですが
ガラスの額で、階段を降りるときに何かの拍子で母のケガにつながりそうで
ヒヤヒヤしていました。でも、諫言しても母は知らぬ顔。

ところが半年ほど前に、夜中に母は下から5段目くらいを踏み外してしまい、
勢いついて、こめかみあたりを、階段下から2メートルくらい先にある
柱にぶつけてしまいました。見事に青くなりました。
そのあと私が帰省した折りに
「額入りの書は片付けますよ」と言ったら
「そうよね、危ないものね」と非常にしおらしかったです。
あわや大けがという怖さが、リアルに感じられたのでしょう。


2 階段に手すりをつける
不足分の手すりを、介護保険の住宅改修費補助を使って設置しました。
新築のときから階段に手すりはつけていて、母のお気に入りでしたが
1階から上るところはあるのに、2階から下りるところにはありませんでした。
ただ、母は、上るときに痛む膝のフォローとして手すりを使いたいらしく
「それで十分」と言っていました。
介護保険の住宅改修の際、工務店の方に下見していただき
高齢者の安全な住居についてアドバイスしてもらいました。
「手すりで大切なのは階段を下りるところ。下りはじめのところに、
手すりをつけて体をちゃんと支えられるようにしておくのがいい」とのこと。
今はよくてもすぐ必要になるもの。今のうちつけておくべし、とのことでした。
その言葉に従って、本当によかったと思っています。
1年経たないうちに、2階の下りはじめの手すりは
母に欠かせないものになりつつあります。

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階段の廊下側にはお友達が貼ってあります…。