認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

高齢親 ドア振動センサーをあっさり外してしまう

きのうの朝、仏間のある2階に、ふふふーん♪と上がって行ったら、
母の部屋の前で見覚えのある赤い箱を発見しました。

キミ、なんでここにいるの?

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本当はコレ。
私が「生存確認できるから、センサーだけでも、ま、いっか」とした
テルボの付属品、ドア振動センサーです。
母の生存確認用に、母の部屋の入口に取り付けたものでした。
やられました。

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1階に降りると、食卓についた母が
あの赤いのなに? 気持ち悪いっ

…そっか。気持ち悪いから、とっちゃったんだな。
「これで生存確認するよ」「うん、わかった」って、
おととい一緒に確認したよね
これ、両面テープ接着で、予備がないからもうくっつかないよ(泣)。


えらい高いクマのぬいぐるみをかったことになるぞ、おい。
ちょっと絶望的な気持ちになりました。


だって、昼過ぎには私は帰京するし、
時間もないし、できることは限られています。
もう泣いてもいいですか」と思いながら食器を洗っていると
ふとアイデアが降りてきました。
そっか、フックをつけて下げたらいいんだな!
ドア振動センサーには、もともとノブに下げるための
ストラップがついていたことを思い出しました。
フックなら1個ぐらい工具箱に紛れていそうです。

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かなり古びたL字フックをねじこんで、
センサーつけました。
母に見せたら、「この赤いのが気持ち悪い」と言うので
「電話がつながらないときの生存確認用なんだから!」と言うと
もうっ、早く死んだらいいんでしょっ!」と母。
ギャフン。
……そうですね。私に、やさしさが足りていませんでした。

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再び母が「気持ち悪い」と言わないように
今度は但し書きもつけてみました。忘れてもいいようにね。
絵は、先日の画伯の作品です。

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母からは「文字がみづらい」とたいへん不評でした。
いつまでこれでもつかな…。
楽しげなのでヨシとしよう。


今日もTwitterでフォローしている方のつぶやきで
「介護はトライ&エラーの繰り返し」という言葉を拝見し
胸熱でした。みなさんの行動や思いや知恵に
救われています。
ひとりで取り組んでいたときよりずっと気持ちが軽いです。
キレられたり、
こちらがムキーッとなる日もありますが、
できることなら寄り添っていきたいものです。


ところで、帰京して感じること。
母の扉尾開け閉めの様子が、
私のスマホにリアルに届くのはかなりうれしい。
つながっている感ハンパないじゃないですか、これ。ドア振動センサー。
ちょっぴりストーカーぽいけどね(違います)。
テクノロジーって、すごいな。これも胸熱。

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母部屋のテーブルの上にいた子分です。
楽器も持ってるし、足元にさらに子分が増えているんですが…大汗