高齢ADHD母の遠距離介護記録

89歳独居の母は要介護1。高齢者のADHDと。東京~九州で、遠距離介護しています。私1965生。介護しながら母娘関係をおさらい、修復しています。

聴覚障害の身体障害者手帳を発行する

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高校卒業後、母の夢その1は看護師さんになることでした。
ところが面接のときに、面接官から片耳の聞こえについて確認され、
その場で泣き崩れてしまった母。
「それで落ちちゃった。
今だったら、聞こえないからできることがあると
胸を張って言い返せるんだけど」と笑います。

幼い頃に中耳炎をこじらせて、余命宣言されたところを
片耳の聴覚と引き換えに長寿を得た母
右の耳が聞こえないことは、家族以外には話していませんでした。
家族以外との会話では「聞こえない」と聞き返すことはほぼなく
自分から人の右側にまわることを徹底します。

「こちらへどうぞ」と席を勧められても
「いえ、ここがいいので」と譲らないかたくなさ。
周りの方に「???」と思われることもたくさんあったと思います。
挨拶しても返さない愛想のない人だと思われることもあったでしょう。
高齢になって、周囲に聞こえの悪い方が増えることは
母に取って少しほっとすることだったのではないかと推察します。


2018年、市役所の福祉課で
聴覚障害身体障害者手帳の交付について相談してみると、
申請方法の段取りとともに、おそらく交付対象となるだろうということと
「交付されると補聴器を作るときに補助金があり、経済的にラクですよ」
など、子細を教えてくださいました。
多くは補聴器の補助金目的に申請されるそうです。
たしかに補聴器は高額で、母が使っている耳の中に入れるタイプのものは
20万円、30万円するらしいです。
補助金が出る補聴器は、耳かけタイプのものなど
 スタイルが決まっています。通常は耳に入れるものには補助金が出ないそうです。
 どうしても耳かけ方式のものができない場合などは別です。
市役所で申請書類「身体障害者診断書・意見書(聴覚障害用)」をいただき、
持ち帰りました。


母に「補聴器作るのもずっと安くなるし、
身体障害者手帳を交付してもらったら?」と提案すると、想定外に素直に
「そうね。ずっと頑張ってきたけど、もういいかな…」と言うので
さっそく行きつけの耳鼻科を受診し、聴覚検査等を行い、
書類に記入していただき、再び市役所の福祉課に出向いて提出しました。

初回ということで、交付には2か月近くかかりました。
ずーっと我慢してきた聞こえの問題を、生まれて初めてのカミングアウト。
いただいた障害者手帳(6級)を眺める母は少し嬉しそうに見えました。
ずっとずっと頑張って演技してきたものね。肩の荷が少し下りたね。おつかれさま。

(外部リンク)わかりやすく書いてあります。
母もお世話になっているリオネット補聴器のサイト

www.rionet.jp

【余談:テレビのボリュームについて】
聞こえが悪いのは同じでも
テレビの見方は人それぞれです。

私が高校時分にお世話になった下宿のおばあさんは
テレビのボリュームをかなり大きくしていました。
補聴器つけていても聞き取りにくいらしいです。

一方、母は、私も聞き取れないくらいの小さいボリューム。
テレビを視聴するときは常時字幕放送付き。
いつも文字情報で内容を把握しています。
音があるとザワザワして好きでないようです。