実家に帰宅すると玄関に画伯の絵が…。
いきなりツボでした(ちなみに絵の下はホントに壺)。
「何これ~!」と母に持っていったら母も笑いだしました。
「泥棒除け」だそうです。
「やっぱり眉毛ないとヘン…」と、カキカキ加えています。
眉毛付きました。まつげもすごいね。
母は、泥棒をかなり警戒しています。
もしも入ってきても、聴覚障害でわからないという恐怖もあるのでしょう。
門の改修工事をする前は、夜間は門の周りに開くと派手な音がたつように
空き缶をたくさん置いていました。
そうとは知らない宅配業者さんが夜間に門をあけてしまい
気の毒なことになったこともあります。
ご近所さんはご存じで、夜と朝は我が家の門には触れません…。
門の仕掛けは解消されましたが
今も玄関の内側には夜間いろいろ置いています。
扉が開くと、倒れたり蹴ったりで派手な音が立ったり痛かったり…。
原始的ですがかなり騒がしいです(以前は空き缶もありました)。
母自身は聞こえないので、あくまでも侵入者への反撃用です。
靴をたくさん並べるのも母の流儀。世帯人数をパッと見、水増し。
音はたちませんが、これも脅しだそうです。
「暗闇で不気味に光るはず」らしい。あわせて、子分1のアングリも見張っています。
昼間にお越しのお客様も驚かれることしばしば。
実は私、実家玄関の防犯の手薄さが常々気になっていました。
警察庁等推奨の「ワンドア・ツーロック」じゃなかったからです。
「ワンドア・ツーロック」こちらにあります。
住まいる防犯110番(警察庁サイト)
こういうのを読むのが大好きなんです(私が、です)。
防犯フィルム欲しいとか、防犯ライトが欲しいとか、夢は広がります。
やれること全部やってみたいなぁ。
介護保険住宅改修の下見のときに
お世話になっている工務店さんに相談してみました。
「玄関に、カギがひとつだけなのが気になるんですけど、
ふたつにしなくていいでしょうか」
「たしかにひとつしかないけど、防犯面でいうと、
この玄関の格子を破ってカギを壊すのは、時間かかるし目立ちます。
この狭い格子って防犯の役割も果たすんですよ。
もしここが破られて侵入されるなら、この住宅地でひと目があるなかで
そんな猛者はなかなかいないはず」
大いに納得しましたが「それでも母が非常に怖がっている」と相談したところ
内側にあおり止めをつけてくれました(プライスレス♡)。
原始的ですが、母には最強。
母が安心すると私も安心。
工務店さんに、以前母が泥棒が不安で(気配を感じたらしい)
夜中に2階から降りてくる途中で階段落ちした話をすると
「気配がしたらとくに絶対に降りてきてはだめ。
命を守ってください。
高齢者の方は、わざと2万円くらい入れた財布を
1階の引き出しなどに入れて、空き巣対策される方がいらっしゃいますよ。
そこそこの額が入っていたら空き巣も満足して、
さらなる危険を冒してまで階上にはあがらないでしょうから」
母も神妙な顔をして話を伺っていました。
ある日、見慣れない財布が食器棚の引き出しにありました。
また母さん、なにか忘れたのかな…と開けてみたら2000円入っています。
「母さん、これなに? どうしたの?」と聞いたら
「泥棒対策」とのこと。
一桁違いますけど…。
それはさておき、画伯の加筆の話、続きです。
母が就寝したあと、テーブルに残っている紙にはさらにアイテムが増えてました。
たしかに、なかなか怖いかもしれません。