認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

高齢者宅の防犯対策 「ワンドア・ツーロック」

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実家に帰宅すると玄関に画伯の絵が…。
いきなりツボでした(ちなみに絵の下はホントに壺)。


「何これ~!」と母に持っていったら母も笑いだしました。
「泥棒除け」だそうです。
「やっぱり眉毛ないとヘン…」と、カキカキ加えています。
眉毛付きました。まつげもすごいね。

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母は、泥棒をかなり警戒しています。
もしも入ってきても、聴覚障害でわからないという恐怖もあるのでしょう。
門の改修工事をする前は、夜間は門の周りに開くと派手な音がたつように
空き缶をたくさん置いていました。
そうとは知らない宅配業者さんが夜間に門をあけてしまい
気の毒なことになったこともあります。
ご近所さんはご存じで、夜と朝は我が家の門には触れません…。


門の仕掛けは解消されましたが
今も玄関の内側には夜間いろいろ置いています。

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扉が開くと、倒れたり蹴ったりで派手な音が立ったり痛かったり…。
原始的ですがかなり騒がしいです(以前は空き缶もありました)。
母自身は聞こえないので、あくまでも侵入者への反撃用です。
靴をたくさん並べるのも母の流儀。世帯人数をパッと見、水増し。

 音はたちませんが、これも脅しだそうです。
「暗闇で不気味に光るはず」らしい。あわせて、子分1のアングリも見張っています。 
昼間にお越しのお客様も驚かれることしばしば。

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実は私、実家玄関の防犯の手薄さが常々気になっていました。
警察庁等推奨の「ワンドア・ツーロック」じゃなかったからです。

「ワンドア・ツーロック」こちらにあります。
住まいる防犯110番警察庁サイト)

www.npa.go.jp

こういうのを読むのが大好きなんです(私が、です)。
防犯フィルム欲しいとか、防犯ライトが欲しいとか、夢は広がります。
やれること全部やってみたいなぁ。


介護保険住宅改修の下見のときに
お世話になっている工務店さんに相談してみました。
「玄関に、カギがひとつだけなのが気になるんですけど、
ふたつにしなくていいでしょうか」
「たしかにひとつしかないけど、防犯面でいうと、
この玄関の格子を破ってカギを壊すのは、時間かかるし目立ちます。
この狭い格子って防犯の役割も果たすんですよ。
もしここが破られて侵入されるなら、この住宅地でひと目があるなかで
そんな猛者はなかなかいないはず」
大いに納得しましたが「それでも母が非常に怖がっている」と相談したところ
内側にあおり止めをつけてくれました(プライスレス♡)。

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原始的ですが、母には最強。
母が安心すると私も安心。


工務店さんに、以前母が泥棒が不安で(気配を感じたらしい)
夜中に2階から降りてくる途中で階段落ちした話をすると
「気配がしたらとくに絶対に降りてきてはだめ。
命を守ってください。

高齢者の方は、わざと2万円くらい入れた財布を
1階の引き出しなどに入れて、空き巣対策される方がいらっしゃいますよ。
そこそこの額が入っていたら空き巣も満足して、
さらなる危険を冒してまで階上にはあがらないでしょうから」
母も神妙な顔をして話を伺っていました。


ある日、見慣れない財布が食器棚の引き出しにありました。
また母さん、なにか忘れたのかな…と開けてみたら2000円入っています。
「母さん、これなに? どうしたの?」と聞いたら
「泥棒対策」とのこと。
一桁違いますけど…。


それはさておき、画伯の加筆の話、続きです。
母が就寝したあと、テーブルに残っている紙にはさらにアイテムが増えてました。
たしかに、なかなか怖いかもしれません。

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