できれば環境にやさしくありたいとは思いますが
正直、実家の家事ではそうもいっていられません。
買い置きの合成洗剤がたんまりあるのと、作業量が半端ないのと。
背に腹は代えられぬ、という感じでしょうか。
けれども、家事をしながら洗剤酔い(香料)も困るし
結局は自分に返ってくることなので
徐々に自分を主張。今ではすっかり九州実家でも、
東京の自宅と同じ環境にやさしい洗剤を使うようになりました。
母が死ぬまでにはとても使い切れないだろうと思われた
大量のコンパクト洗剤や液体洗剤、台所用洗剤ストックは
「喜んで使う」と言ってくれた兄宅に宅配便で送りつけました。
先方に喜ばれてこちらの“処分”できるなんて、願ったり叶ったりです。
送付できなかったもののいくつかは、燃やすゴミの日に出してしまいました。
最終まで残っている合成洗剤は、
お風呂洗い洗剤くらいでしょうか(あと2センチ残っています!)。
そうそう、母が自分で洗濯するときのためのコンパクト洗剤は確保しています。
スタイルが変わって全くできなくなると気の毒ですから。
じつは、2015年以前の私は大のドラッグストア好き。
月に一度、お給料が入ると喜々としてドラッグストアに行き、
毎月1万5000円分くらい買い物をしていました。
シャンプーやコンディショナー、ボディソープ、ハンドソープをはじめ
洗濯用洗剤、柔軟剤、漂白剤、住まいの洗剤、お風呂用洗剤、カビ取り剤、台所用洗剤、磨き粉、台所用塩素系漂白剤、トイレ掃除ペーパー、使い捨て化学雑巾、
静電気防止剤などなどなど
しこたま買い込んで大満足。だって
買うと清潔になったような気がするんですもの!(超幻想)
タチの悪いことに「必要なもの」だと思い込んでいて、
これらが無駄かもということを、まったく疑いもしませんでした。
おそろしいことです。
そんな暮らしががらりと変わったのは2016年。
体調が悪くて受診した鍼灸院で指摘されたのがきっけけでした。
勧められて、さらに皮膚科でアレルギーテストを受けたら、
これでもかというくらい、いろいろひっかかり、
それを契機に、身の回りのほとんどの合成洗剤を処分しました。
健康を取り戻したい一心で、
「面倒くさい」などの躊躇は一切なく、一気にガラッと切り替えました。
ところがやってみたら全然大変ではなく
むしろ、心地よかった。
しかも安い!
環境にやさしく(たぶん)、自分にもやさしい(これはかくじつ)。
洗剤の蛍光増白剤とかいらんねーん!
最初に石けんで洗濯したときの「ちゃんと落ちた感」は
忘れられません。布地に染み付いた合成洗剤が抜け落ちたみたいなイメージ。
健康的な、なにもない香りを、家族で喜び合いました。
安心感があり、高齢者対応にもおすすめです。
使っているものを集めてみました。使用中ばかりですみません。
全部集めてもこの程度です。
セスキ、重曹、クエン酸、酸素系漂白剤、固形石けん、
補助として台所用洗剤、強力なクリーナーとしての奥の手・無水エタノール。
これだけで一通り、なんでもいけます。
体、顔、手を洗う固形石けん。洗濯にも使います。
無香料のものなら、食器を洗うのにだって使えちゃいます。
幼い頃から、牛乳石鹸の青箱が大好き。
無香料の石鹸は手を洗うのにかかせません。直後にそのまま料理できます。
ちびた石鹸は乾燥させて、旅行時に持参したり、まとめて溶かして洗濯に使ったり。
一時期アレッポのせっけんにハマりました。パーム油使わないのが大きな魅力でした。
シリアの市井の人たちの応援にもなります。
ただ、コレにも私はアレルギー反応が出まして、メインで使うのは断念しました。
チョコレートみたいな茶色いのがアレッポの石けんです。
大きな石鹸はあらかじめ使用サイズに切って、ラップに巻いて保存しています。
洗濯や掃除はセスキを中心に。
Amazonで2.5キロ入りが1240円。
ウチはコレでだいたい3か月もちます。
日々の洗濯用に、瓶に詰め替えて使用。
洗濯は、石けんを使うほか、セスキだけで洗うこともあります。
また霧吹きにセスキ水溶液(500ccの水に小さじ1のセスキ)を入れ
キッチンと流しに置いています。
トイレや玄関掃除は毎晩セスキ水溶液で拭き掃除。
私の掃除はほぼコレオンリーで、セスキ水溶液のミニスプレーを
事務所のデスクの引き出しや自分の部屋にも置いています。
※水拭きだけでもいいのかも!?
セスキ水溶液のほうがいい気がする。気がするレベル。
塩素系漂白剤は、ここぞというときには便利ですが
あまりの強力さに、普段使いには抵抗がありました。
それが酸素漂白剤を使うようになり、
漂白のハードルがグッと下がり、
食器の黒ずみ、ふきんの消毒など、
台所仕事にもデイリーに使えるようになりました。
これだけで洗濯することも多々あります(石けん、セスキ入れず)。
リフィルはメーカー問わずですが、パッケージは
パックスナチュロン(上写真右の白ボトル)が使いやすい。
台所用洗剤は、太陽油脂の
「パックスナチュロン400番」か、
「パックスナチュロン台所のせっけん」。
パーム油使用ですが、ダントツに使い勝手がよく、お気に入り。
使用量が少なくて済みます。
ただ私が洗剤を使うのは1週間に一度あるかないかです。ふだんは、
皿に付いた油汚れや調味料を、濡れた新聞紙などで軽く拭き取ったあと、
ちびっ子サイズの亀の子たわし+びわこふきんで、洗剤いらず。
油汚れがないなら、びわこふきんのみで大丈夫。
亀の子 棕櫚たわし極メ No1 (チビッコ型)
びわこふきんは、どこも品薄です。
Amazonにはあるのですが通常価格の3倍します(泣。
通常価格は1枚450円くらい。もしもまちで偶然出会ったら、即買いの逸品。
私は下の密林で、3倍値で購入しました。3倍出しても必要だったからです。
重曹とクエン酸は汚れに合わせて適宜使用します。
水場に、小分けにしたものを置いています。
これらはまとめて買える密林がお得。
お鍋の焦げを磨くのにとくに重宝します。どちらも食品用。
重曹は約5キロあります。すごい量。5年で2袋目を使用中。
クエン酸は、シンクや洗面台の汚れなどに。
私が最も使うのは洗濯槽洗いです。
石けん等アルカリ性のもので洗う際の石けんかすには
クエン酸がいい仕事します。
これだけあれば、使い回せちゃうというわけです。
生まれてこの方、いろいろ刷り込まれて、
たくさん不要なものを買わされていた気がしないでもありません。
こうして、なにもない喜びを知ってしまうと
空間に漂う人工的な香料を重たく感じてしまいます。
あんなに好きだったドラッグストアに、今足を運ぶと
洗剤売り場で鼻が曲がりそうに…。
人の「慣れ」って不思議なものです。
それでも半年に一度位は、強力カビ取り剤で
お風呂を磨き上げたりして。
ピッカピカのタイル目地を見て、
やっぱり科学の力はスバラシイと痛感するのです。
この威力&仕事率にはさすがに敵いません…。
1周回って戻ってきたものに、実家のトイレ掃除の「トイレクイックル」、
ホコリを除去する「クイックルワイパー」があります。便利なんですもの。
最近は「クイックルワイパー」を半分に切って使うことを覚えました。
※余談ですが、アレルギーのこと。
実際には私は、セスキにも、いくつかの石けんにも、反応します。重曹、クエン酸はOKでしたが、洗濯にはやや物足りないので、セスキと石けんを使いながら、すすぎを長めにしたり、回数を増やしました(環境にはやさしくない)。ただ、ボディにできたブツブツ・カイカイはそれでずいぶん軽減しました。
これからもちまちま改善して行こうと思います。
まだまだ改善の余地がありそうです。