介護帰省につきもののキャスター付きのキャリーケース。
重いものも比較的ラクに運搬できるので便利ですが
深刻な事故を引き起こし、損害賠償金が発生する例も見られます。
とくに持ち方には注意が必要です。※釈迦に説法ならごめんなさい。
実は、キャリーケースにまつわる事故はたびたび発生しています。
事故は大きく2つのタイプがあります。
1 体の後ろで引いているときに、キャリーケースが人に接触し、転倒させてしまう
2 エスカレーターで、キャリーケースを転落させ、大事故に
2014年、京王線井の頭駅では、キャリーケースに接触した88歳(当時)男性が転倒骨折。
このときの損害賠償金額は100万円を超えています。
また、エスカレーターで重いキャリーケースが落下し、
下にいた2人を直撃して重傷を負わせて
損害賠償金が200万円の事例もあるようです。
キャスター付きキャリーケースは、重量があり、十分凶器になります。
とくに駅構内や、街なかなど、人の多い場所で使用するときは
細心の注意を払わなければ危ない。
持つときは、必ず自分の体の真横に、できるだけ離さずくっつけて持ちます。
体のサイドに引きつけて運ぶ…
キャリーケースをワンコに見立てて、お散歩させるイメージです。
周りに人がいるときは、とにかく、周りに目を配り、
ケースの位置をたえずイメージしながら、運搬することです。
適当なものが見当たらないので自分で描きました(大汗。「○」がワンコのお散歩スタイル。「×」の持ち方はまだまだ目立ちます。ものすごく危ないです。手が疲れても、お散歩持ち、お願いします。
また、エスカレーターでは、必ず自分の体がケースを受ける位置で乗ること。
上りならケースが体の前、下りは体の後ろ。
決して持ち手から手を離さないのが鉄則です。
どんなに気をつけていてもアクシデントは起きるかも知れない…
と思うと、個人賠償責任保険への加入も欠かせません(東京都は2020年から加入が義務化されています)。
便利なキャリーケースですが、実はフクは50歳になってから
使えなくなってしまいました。
脊椎の病気(クラウンデンス症候群・偽痛風)の発病をきっかけに、
上を向けなくなったり、不意に力が抜けるようになったりするように。
棚に上げたキャリーケースを受け止めようとして、
仰向けにひっくり返ったことがあります。
2回目をやらかして以来、重量を扱いきれずに危険につき、
キャスター付きキャリーケースの使用は避けています。
結構力持ちだったのに、残念。ま、新しい体に早く慣れなくちゃです。
それからというもの、荷物は、常に両肩の負荷のバランスを考えて、
自分で確実に制御できる重量を、リュックに入れて移動しています。
大きさは、航空機の座席下に収納できるサイズを厳守。
自力で上げ下げできない棚は使いません。
というわけで、帰省時もいつもリュックが大活躍です。
今後も折々の自分の体力に合わせて、工夫していこうと思います!