認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

兄に、私の健康長寿を願ってもらった_遠距離介護

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息子がもうすぐ帰ってしまうというのに、歌うのが楽しくなりすぎた母、お歌が止まらなくなってしまいました。すっかり自分の世界で盛り上がっています。…まあいい。


8つ年が離れていることもあるのか
うちはけっこうドライな兄妹です。
互いに配偶者はいますが、兄と妹が単独で絡むだけ。
互いの配偶者を巻き込んだ親戚づきあいはありません。
母も私も、兄の配偶者に会ったのは一度だけだし、
私の夫が兄に会ったのも一度だけ。配偶者同士の面識はありません。

母のことがあって、兄も年2回くらい帰省するようになりましたが
兄の配偶者が九州実家に来たこともありません。
このタッチはおそらく今後も変わらないと思います。


…ものすごくラクです。悪くありません。


私自身はこの件に関してはどうだってよく、
「こうしたい」と強く思う人(この場合は兄)の意向に添うだけです。
ちなみに、自分の配偶者の実家(義両親はすでに亡くなりました)とは
わりと濃くお付き合いさせていただいたし、義父、義母がとても好きでした。
 

母の将来については
兄は「自分は介護は全くできないので、母を早く、安心できる施設に入れたい」
私は「母の望む限り、この家で暮らせるように私が遠距離介護でサポートしたい」
と、異なる考え方をしています。
なので、月に1週間の介護帰省という、今のスタイルを取る限り、
介護者は私オンリー、私主導でさせていただくことがきょうだい間でふんわり決まっています。
私のすることに対しては全面的に任せてくれて、
口出しはしてこないでくれるのがありがたいです。
早い話が、私の好きにさせていただいています。


母にも、「もしもわたしが死ぬようなことがあったら
兄さんには私のようなサポートができないので、
お母さんはあきらめて施設に行ってください。兄さんを困らせないでね」
と伝えています。今日も母に念を押したら
「わかってる。息子は話し相手にしかならないから」と母。
母も結構ドライです。

大丈夫、母さん。ちょっと言ってみたかっただけ。
そもそも、わたし、死にませんから。


帰阪する兄を、駅まで見送りに行きました。
「とにかくキミの健康長寿を心から祈っているんだ、僕は」と兄。

人から心から健康長寿を願ってもらえるなんていいもんだねぇと
ちょっと思いました。

ふと翳りを見せて
「母さんが亡くなったら、僕たちの関係はどうなるんだろうか」と兄。

……まあいい。

 

タラレバ多く、ちょっぴりガーリーな兄と
男前な妹の組合せです。