私自身が、以前、時間の認識ができなくなったことがあるため
時間の感覚がつかめないときの母の焦りや恐怖みたいなものを
比較的察することができます。
時間の逆算ができないとか、「5分」の感覚がわからないとか
普段できていることができないのは、かなりの恐怖なんです。
過去記事:睡眠不足で短期記憶がなくなった話
先日は私のメモの書き方が不親切だったばかりに
母を大いに混乱させてしまいました。
【悪い例】
この日のスケジュールとしては
○ 12時50分に兄は家を出る。
○ 11時30分から昼食を食べる。
○ 11時00分から調理に取りかかる。
という手はずのつもりで、母ともコンセンサスを取り
母が間違えないように、上の写真のメモを置いたのです。
ちなみに、エビは朝食後にすでに殻剥き&ワタ取りなどの下処理済み。
あとは揚げるばかりにして調理台に置いていました(その後私は自室で仕事)。
ところが、イラチの母は10時すぎからゴソゴソ支度をはじめてしまい
私がニオイで気がついて台所に飛んでいくと
母がひとりでフライを揚げているではありませんか。
「母さん、まだです! 早すぎますっ!!」と声をかけても
揚げ始めているから止まらない。
ムスッとしてエビを揚げる母。止められたから機嫌は最悪。
その様子を見て、兄は
「え、あんなに一緒に確認していたのに、こうなるの!?」と、
目を見開いています。
結局、10時半を過ぎた頃には、ホカホカエビフライが出来上がってしまいました。
とにかく、母の魂こめたエビフライです。
兄と私で「おいしい」「さすがだ」「天下一品」と讃えながらいただいたことでした。
褒められると、すぐにご機嫌は直ります。母の良いところ!
後片付けしながら、気がついたのは
私のメモが不親切だったことです。
母は「11時から揚げるなら、小麦粉はたいたり、卵つけたりを先にやらなくちゃ」と
焦ったはずだし、それらにどのくらいの時間を要するかは逆算できなくなっていますから
母はひとり大混乱だったはずです。
遅れまい、待たせるまいと必死なはず。
それを「わからない」とは言えないのです。
取り繕うために言えないのではなくて、わからないことを説明できないはずだな…と思い
なんだかとても申し訳なく感じました。
しかも私に語気荒く止められて、自分が「できない」ことを指摘されているようで
すごく気分が悪かったことでしょう。
私のメモが、“わかる人”宛のメモになってしまっていました。
猛省しましたとも。
次はうまくやろう。
これなら少し母にわかりやすいかなという【改善案】がこちら。
↓ ↓ ↓
これなら、書いてあるとおりのことを行動すればいい。
母が考えなくていいのです。
おそらくほんのちょっとでも、逆算しなくちゃいけないと感じてしまうと
パニックに近くなるのではないでしょうか。
自分の書き置きが、わからない人への説明になっているのか、
ちゃんと振り返らないとと思いました。
…また成長した。おれの伸びしろすごい。
そしておいしいエビフライの写真を撮影し忘れてしまい
揚げたあとの天ぷら鍋の画像だけがある…(´・ω・`)
母が火を消し忘れ、ちょっぴり危なかったです。「もしも火が出たら、箱ごと(右上赤い箱)これを投げ込んだら消火できるからね」と指導できたのはよかったかもしれませんけど。