Twitterのタイムラインに「ヒアリングハラスメント」という言葉が流れてきました。
ヒアリングハラスメントとは
「聴覚障害者や難聴者に対して無意識に行われてしまっているハラスメント」だそうです。
初めて聞く言葉でしたが、わかりすぎてつらい…。
母も軽度聴覚障害者ですし、高校時分にお世話になった下宿のおばあさんも、仲のいい友人もそう。
身近に、聞こえの悪い人たちと過ごしてきました。
私自身が突発性難聴になったり、鼓膜が破れて困ったりしたこともあります。
聞こえの悪い人に対して、こちらができることはいくつかありますが
「大きい声で話す」という認識はNGです。
声は大きいのに、聞き取りにくい話し方をする人は意外によく見かけます。
聞こえの悪い方と話をするときのコツは大きくは2つ。
1 聞こえやすい話し方のコツを押さえる
○口をしっかりあけて、はっきり、ゆっくり話す。
○相手の視界の正面から話しかける。
○口元を見せる(口元をマスクで隠すと聞き取りにくい)。
○相手の聞きとりやすい方向がわかっていたら、そちらから話すようにする。
○適宜、筆談を活用する。
2 相手を脅かさない
○耳元で大きな声を出さない。
○見えないところから突然触れない。
ライブハウスやクラブなど、爆音のために互いの会話が聞き取れない場所で
耳元で、大きな声で叫ぶように話されたことがあり、
思わず顔を遠ざけてシャットアウトしたことがあります。
鼓膜破れますからね!!
もうひとつ。
その人ではなく、家族や通訳者に向かって話すのも、ヒアハラになるらしい。
言われてみたらわかるのですが、実はわたし、やっているかも…。
病院に行ったときに、母と一緒に診察室に入ったとき、
先生へ、母に聞こえて欲しくない告げ口をするときに
母の聞こえの悪さを利用して、母が気づかないようなしゃべり方をします。
腹話術みたいに口の開きを小さくして、早口で、ちゃちゃっと。
母の後ろからとか、発言そのものに母が気づかないように気をつけますが
本当の本当は、NGです。
でもな。母さん、これは堪忍な。
聞こえが悪いとか、頭がちょっとぼんやりしているとか、
それはひとつの個性でもあるのですから、そのせいで
第三者を介して不快な思いをすることが、少しでも減るといいです。
母だけじゃなく、私も、みんなも。
個性によってつらい気持ちを味わわないように。