認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

割れるクーゲル 光らない電飾 昭和のクリスマスツリー

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お友達の家でクリスマスツリーがピカピカしているのを
きっと「うらやましい」と思っていたのだと思います。
まだ就学前のこと。ある日家族で出かけたスーパーで、
父が買ってくれたクリスマスツリーは、組み立てると私の背丈ほどもありました。
1970年前後です。

うちにもツリーが来るなんて夢のよう。
オーナメントもいろいろあり、飾り付けに心が躍ります。

とくにきらめくボールは、ツリーの主役といってもいい美しさ。
しかし、今から思うと信じられませんが
あれ、落とすと簡単に割れていたんです。うちのツリーのはそうでした。
メタルっぽい輝きなのに、ボールがガラスなの!!
しかもかなり繊細で、
ちょっとした衝撃ですぐ割れてだめになってしまいます。
まだ、手先が大人ほど器用でなく、最初の飾り付けですでに2個割ってしまい
悲しくてしくしく泣いていたクリスマスツリーの思い出。
今でもツリーを見ると、あの割れやすい繊細なボールを思い出します。
高度経済成長期の日本のツリーです。


ところで、あのボールには「クーゲル」という名前があるそうです。
本来は魔除けの意味を持ち、
太陽の恵みの象徴とも、アダムとイブのりんごの象徴ともいわれるとか。
それぞれの色にも、本来は宗教的な意味がありました。
幸いの意味を込めるクリスマスツリーのありようは、日本の七夕飾りにも似ています。


その初めてのクリスマスツリー。
雪に見立てたポリエステルの綿を、
全体にふわんふわんと降らせたらできあがりです。


コンセントにつなぐと、電飾がピカピカしてすごくきれいですが
節約家の母に「電気代がもったいないからダメ」とたしなめられ、
クリスマス当日だけちょっとだけピカピカすると夢のようでした。

購入したスーパーは確か「長崎屋」だったなと調べたら、大手ディスカウントストアのドンキ(ドン・キホーテ)の経営会社でした。そっか、ドンキで買ったニュアンスか、初代クリスマスツリー。ドンキの店頭売りの100円焼き芋、好きです。