カメラ介護_認知症母の遠距離介護記録

92歳母(認知症でADHD、片耳ろうからの両難聴、弱視)の、見守りカメラを駆使した遠距離(東京~九州)介護記録。執筆者は1965生の娘(既婚、夫婦二人暮らし)。いろいろあるけど、まあいい! のんきでスミマセン。

サンタクロースが消えた瞬間

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サンタクロース役のお父さん、お母さん、
お疲れ様です。無事、作戦は成功でしょうか。

私が幼い頃は、部屋にツリーを飾ったら
その近くに、サンタさんに宛てた手紙を置きました。
「サンタさん、お元気ですか。
今年はパンダちゃんのぬいぐるみがほしいです。
よろしくお願いします。
わたしは1年とてもいい子でした」

 

そしてクリスマスイブの夜に眠ったら
サンタクロースが現れます。
どうしてもサンタクロースに会いたかったので
眠りたくなかったなぁ。ものすごく眠るのがイヤでした。
グズグズする私に
母が「耳を澄ませてごらん? サンタさんそりの音が聞こえるね」
と言うので耳を澄ますと、
サンタクロースを載せたそりについたゴージャスな鈴の音が
たしかに遠くで聞こえている気がしました。

 

うちに来るサンタクロースは
プレゼントと一緒に必ずお返事のお手紙をくれて
私はそれも楽しみにしていました。
思えばバッチリ母の筆跡でした。


1972年のクリスマスのこと。
目が覚めて、ガバッと飛び起きてベランダに行くと
ベランダに大きな包みがあり、狂喜する私。
大きな紙袋の中から、パンダちゃんと一緒にひらりと舞い落ちるものひとつ。
おもちゃ屋さんが、
父に宛てたパンダの請求書でした。


ちょっと泣きました。
私のサンタクロースが消えた瞬間です。

父さん、母さん、毎年頑張ってくれてありがとう。

もし現代だったら、サンタクロースはAmazon使わないと思うけど!?みたいなことになっていそうです…(汗