認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

サンタクロースが消えた瞬間

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サンタクロース役のお父さん、お母さん、
お疲れ様です。無事、作戦は成功でしょうか。

私が幼い頃は、部屋にツリーを飾ったら
その近くに、サンタさんに宛てた手紙を置きました。
「サンタさん、お元気ですか。
今年はパンダちゃんのぬいぐるみがほしいです。
よろしくお願いします。
わたしは1年とてもいい子でした」

 

そしてクリスマスイブの夜に眠ったら
サンタクロースが現れます。
どうしてもサンタクロースに会いたかったので
眠りたくなかったなぁ。ものすごく眠るのがイヤでした。
グズグズする私に
母が「耳を澄ませてごらん? サンタさんそりの音が聞こえるね」
と言うので耳を澄ますと、
サンタクロースを載せたそりについたゴージャスな鈴の音が
たしかに遠くで聞こえている気がしました。

 

うちに来るサンタクロースは
プレゼントと一緒に必ずお返事のお手紙をくれて
私はそれも楽しみにしていました。
思えばバッチリ母の筆跡でした。


1972年のクリスマスのこと。
目が覚めて、ガバッと飛び起きてベランダに行くと
ベランダに大きな包みがあり、狂喜する私。
大きな紙袋の中から、パンダちゃんと一緒にひらりと舞い落ちるものひとつ。
おもちゃ屋さんが、
父に宛てたパンダの請求書でした。


ちょっと泣きました。
私のサンタクロースが消えた瞬間です。

父さん、母さん、毎年頑張ってくれてありがとう。

もし現代だったら、サンタクロースはAmazon使わないと思うけど!?みたいなことになっていそうです…(汗