認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

高齢母 節分に豆をまく

関西にいた学生時代、家庭教師のアルバイト先で、
初めて節分の恵方巻きを知りました。場所は大阪の南河内、富田林市界隈です。
授業が終わってから、いつも晩ご飯を呼ばれるのですが
節分のその日は、ひと言もしゃべらずに、恵方を向いて、
長い巻き寿司にかぶりつくんですから、もう、びっくり。
「きっと私、だまされてるわ…」と思ったものでした。

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今や、恵方巻きの風習もすっかり全国区。
とはいえ、東京自宅では、去年から
恵方巻きは包丁を入れて普通にしゃべりながら、楽しくいただくことにしました。
年齢のせいですがなにか(汗
おいしいものはゆっくり味わいながらゆったりいただきたいので。
ついでに、東京での豆まきは、「福は内」のみでやっています。


「福は内! 鬼は外!」はこちら

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母はイベントごとが大好きですから、忘れさえしなければ、必ず豆まきします。
忘れないよう、タイムリーな声がけが欠かせません。
1月末日くらいから、
「母さん、知ってる? 今年は2月3日じゃなくて、
2月2日が節分ですよ、明後日、火曜日です」
と振っておきました。
「あらそう。じゃあローソンに行って、豆と恵方巻き買ってこなくちゃね」

そして2月1日のアレクサトーク。つながるなり、
「見てみて、ローソンで買ってきたよ。豆と鬼のお面で300円!」
母、絶好調です。
鬼のお面は、目玉部分に穴開いているだけだったので、
自分でマジックで黒目を描いたと自慢げでした。
「明日はローソンに恵方巻き買いに行こうっと」と大張り切り。


その夜、再び母から電話がかかってきました。
「あのね、恵方巻きを食べるときは、南南東を向くんでしょ?
なんて言いながら食べるの?」
私「母さん、ひと言もしゃべっちゃ駄目なの。
1本だまーって食べるんですよ」
「えーっ!! そうなの!? 合い言葉みたいなの、ないんだ。あっそう! へんなのね!
でも分かったら落ち着いた。じゃあね」(ブチッ)


九州にいたら、恵方巻きとか今ひとつピンと来ませんよねぇ。
気持ちは分かります。


母の節分ミッション、うまく遂行できるといいです。
節分当日は少し早めに電話するかなw

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アレクサ越しに、豆まきリハーサルを披露してくれる母。