関西にいた学生時代、家庭教師のアルバイト先で、
初めて節分の恵方巻きを知りました。場所は大阪の南河内、富田林市界隈です。
授業が終わってから、いつも晩ご飯を呼ばれるのですが
節分のその日は、ひと言もしゃべらずに、恵方を向いて、
長い巻き寿司にかぶりつくんですから、もう、びっくり。
「きっと私、だまされてるわ…」と思ったものでした。
今や、恵方巻きの風習もすっかり全国区。
とはいえ、東京自宅では、去年から
恵方巻きは包丁を入れて普通にしゃべりながら、楽しくいただくことにしました。
年齢のせいですがなにか(汗
おいしいものはゆっくり味わいながらゆったりいただきたいので。
ついでに、東京での豆まきは、「福は内」のみでやっています。
「福は内! 鬼は外!」はこちら
母はイベントごとが大好きですから、忘れさえしなければ、必ず豆まきします。
忘れないよう、タイムリーな声がけが欠かせません。
1月末日くらいから、
「母さん、知ってる? 今年は2月3日じゃなくて、
2月2日が節分ですよ、明後日、火曜日です」
と振っておきました。
「あらそう。じゃあローソンに行って、豆と恵方巻き買ってこなくちゃね」
そして2月1日のアレクサトーク。つながるなり、
「見てみて、ローソンで買ってきたよ。豆と鬼のお面で300円!」
母、絶好調です。
鬼のお面は、目玉部分に穴開いているだけだったので、
自分でマジックで黒目を描いたと自慢げでした。
「明日はローソンに恵方巻き買いに行こうっと」と大張り切り。
その夜、再び母から電話がかかってきました。
母「あのね、恵方巻きを食べるときは、南南東を向くんでしょ?
なんて言いながら食べるの?」
私「母さん、ひと言もしゃべっちゃ駄目なの。
1本だまーって食べるんですよ」
母「えーっ!! そうなの!? 合い言葉みたいなの、ないんだ。あっそう! へんなのね!
でも分かったら落ち着いた。じゃあね」(ブチッ)
九州にいたら、恵方巻きとか今ひとつピンと来ませんよねぇ。
気持ちは分かります。
母の節分ミッション、うまく遂行できるといいです。
節分当日は少し早めに電話するかなw
アレクサ越しに、豆まきリハーサルを披露してくれる母。