高齢ADHD母の遠距離介護記録

88歳独居の母は、どうやら高齢者のADHDのよう。東京~九州で、遠距離介護しています。私1965生。介護しながら母娘関係をおさらい、修復しています。

高齢母、お金の記憶が危ういのか!?

母は自分でお金の管理をしています。
性格上、借金はありません。月賦もローンもないのは安心です。
施設に入る費用はキープしているそうです。
ただ、子への申し送りや情報共有は皆無。
実家の名義がどうなっているのかもわからなければ、
書類のありかもわからなければ、
保険や貯蓄のことも、子はわかりません。
その手の話をしようものなら逆上するので突っ込めず。
いつか母から自発的に相談されるか、母が亡くなった後か、
どちらかでないと踏み込むことはできないだろうと考えています。

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ものすごく真剣に眺めているなとのぞいたら新聞広告でした。母、昔から広告が大好きです。このお店が全く知らないお店だということだけが問題…かな(以前は先に排除して見なかったものです)。


その母が、お金についてふんわり危うくなっています。
「払った・払ってない」トラブルや、
「銀行の人が計算を間違っている」系の被害妄想は、2018年頃からありました。
さらに進みましたかね。

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今回、兄が帰省する前のこと。
「お兄ちゃんの、大阪から実家の駅(九州)までの国鉄の旅費は往復で5000円でしょ?」
何度も母が私に聞いてきて、
「そうではありません、ざっくり5万円です」とそのたびごとに訂正します。
「そんなことないわよ。5000円よ」と信じないのですが
やりとりしていると急に
「そうよ? 5万円よ!」になります。
その場で母が自分で紙に書くのですが、5分後にまた
「大阪から実家の駅(九州)までの国鉄の旅費は往復で5000円でしょ?」
をループする母。
母さん、さっき書いた、あれは……!?
実家に来る兄に、旅費を渡したいと思っているのです、母の親心。
しかし、渡す金額がわからなくなってしまっています。

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兄が帰阪し、久し振りに落ち着いて仕事をしていた土曜の夕方。
母が私の仕事部屋に「フク、1万円札崩れない?」とやって来ました。
私の妖怪アンテナが、ピーン。

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私の財布の中を確かめると1000円札は4枚のみ。
それで急場はしのげないのかと聞くと
「急がないから大丈夫。今度買い物して崩してくるから」と母。
よけい、ピーン!!

「いいのいいの」と言う母に、「なににご入り用ですか?」としつこく聞いたら
「ほら、今度、お兄ちゃんくるでしょう、米寿のお祝いで。
だから旅費の5000円を渡さなきゃいけないから」と言われて
とっさに私は眉間にシワがきゅーっと入ってしまいました。
米寿のお祝いは、母が5月に指定してきたもの。「今度」て。
ちょっといろいろヤバげです。

いつものやりとりを繰り返して、
5月はまだまだ先だし、
旅費は5万円なので千円札は不要ですと説明したあとで、
思いきって尋ねてみました。
「母さん、もしかして、お金の管理、困っていませんか?」
「そんなことないよ。お財布持ってちゃんと買い物に行ってるんだから」


ただ、迷いと困り感が、ほんの少しだけ透けて見えました。
いろいろわからなくなりつつあることを、わかっているし、困っている。
ちょっとせつないです。


兄の帰省中に、母と兄とのやりとりを聞いていて
すでにほぼできていないことを、
母がかなり大盛りにして兄に自慢げに話すのを見ていたので、
母が言う「できる」の実質を察知しながら
母が困らないように、自尊心を損なわないように、
しなきゃならんのですね。
次の局面に入ったように感じました。身が引き締まる思いです。

 

そして

どんだけ息子が好きなんだw。

 もうひとつ。

米寿!?!? 89歳じゃなかったの!?
衝撃でしたわ。
まあいい。