日本の平均初潮年齢は約12歳だそうです。
私はそれを少し回っていました。
「女性には生理があります」ということは
小学校高学年の男女別性教育でも教わっていましたし、
主な知識は少女マンガから得ていました。
『りぼん』読者でしたので、
当時は社会派な作風だった汐見朝子先生やのがみけい先生の作品などで
学ばせていただいたような記憶があります。
自分事になる以前、私は家庭で生理用ナプキンを見たことがありませんでした。
学校で知識を得た後で母に「お母さんは生理ナプキン、使わないの?」と聞いたら
「うん、使わないよ」
「どうしているの?」
「ちり紙をまとめるから。そんな、(ナプキンなんて)もったいないわよ!」
子ども心に衝撃を覚えました。
母は倹約家でしたので、「お母さんはそんなことまで我慢している!?」と
とても気の毒になりました。
小6だったか(1977年か78年頃)、
遠足の前日に遠足用のおやつを買いに行った地元のスーパーで
おやつの予算で、代わりに母の生理用品を買うことにしました。
お友達とすれ違うので、カゴに入れたナプキンが見つからないよう祈りながら
買い物したのを覚えています。
私が買って帰った生理ナプキンを見て
母はものすごく喜んだ…というわけではなく、
むしろ困惑の表情を浮かべていたような記憶があります。
当時の母、44、45歳…。
長く、「母さんは生理用品を倹約していた(その余裕がうちにはなかった)」
と私は解釈していましたが、
あながちそうではなかったのかもと最近思うようになりました。
日本の生理用品の歴史を紐解くと
私にとってはふつうに世界にあるものと思っていた生理用品も
まだまだ世界にできたてほやほやに近かったのかもしれないと
解釈することができます(国内での生理ナプキン発売から15年ほど)。
当時は、情報も少なければ、
スーパーマーケット自体がまだまだ現在のような身近なものではなかったし、
地方の消費者が商品になかなか触れられないという可能性も
少なくないのかもしれません。
今度母に取材してみようと思います。
【余談ですが自分の初潮のこと】
本当は「母が娘を思って初潮の仕度する」という
慈愛にあふれたシチュエーションに憧れていましたが(少女マンが的な!)、
上記の状況なので、自分の初潮の準備は自分でととのえていました。
少女マンガのような、ドラマチックなシーンがあると猛烈にドキドキしていたのですが、実際は…。
「下着にうん○がついている。拭いても拭いてもいつの間にかついている」ことが3、4日続き、とても困っていました。
だってうん○のおもらしですもの。どこから見てもうん○だもの。
赤くないですから、茶色なの。
当時は温水洗浄便座なんてないし、もう、ちょっとたいへんです…。
仕方なく母に「うん○がもれてしまうようなんだが…」と相談しました。
母が確認し、その汚れのニオイを嗅いで「これはうん○じゃないのよ。フク、おめでとう」ということになりました。
自分がうん○のお漏らし野郎ではなかったことに、
心底安堵しました。
私のリアル初潮…。