認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

めざせワクチン接種のスタートライン

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母が大揺れです。

日課電話が済み、木曜日夕方6時半に、再び母から電話がきました。
「フクは注射のしたの?」
「え!? いやいや、私の年代はいちばん最後だからまだまだですよ」
「あ、そう。私、注射する」。

えーっ!? あんなにワクチン接種を嫌がっていたのに
どうした風の吹き回しでしょう。


なにはともあれ、よかったよかった。
「フクが予約するから、母さん、接種券はありますか?」
「近くの◎◎医院に行く」
「いやいや接種券がないと打てないから」
「そんなのないもん💢」
「大丈夫よ。フクが接種券の再発行の手配をして、明日また連絡しますよ」
いまひとつ話が噛み合いませんが、まあいい。

その1時間後に民生委員さんから
「やっぱりワクチン打つって、お母さんが言いに来たんだけど💦」と電話あり。
…なに、たくさん山張ってるんですか、母さん。
民生委員さんまで巻き込んでしまい、お騒がせして申し訳ない限りです。


金曜日の朝いちばん(9時)から、実家市担当課に連絡し、
接種券を再発行し、東京に送っていただく手筈を整えました。
20分程度で作業完了。ほっとしていると民生委員さんからまた電話。


「昨夜のことが気になって、さっきお母さんのところ見に行ったら、
今度はワクチン絶対打たないっておっしゃってますよ。
『もう娘さんが手配してるから』と私が言ったら
娘になんて言うんじゃなかった💢って(爆)」
…笑い飛ばしてくださって救われます。


しかし午後にまたまた母から電話。
今度はワクチン打ちたくなっております。
母、なかなかの乱高下です。
「接種券がないと打てないんですよ、母さん」
と説明しますが聞く耳持たず。
しかし、役所から届いたという書類を手に持っています。
「コレに書いてあるから大丈夫よ!」と母は言いますが
書類の小さい文字が、アレクサ越しには見えなくて番号がわからない(T^T)
結局、私がアレクサで見ている前で、母は最寄り医院に電話して
「接種券が必要です」とあしらわれておりました(オフコース)。


さらに申し訳ないことに、再び民生委員さんを巻き込んでしまいました。
「今いらっしゃるなら今行くから大丈夫よ!」
母の持つ、その書類を見に、うちにお運びいただいたのです。
結局、その書類は、電話ができない聴覚障害者向けに「FAXで申し込んでください」というお手紙で、そこに接種券などの記載は一切なかったとのこと。
「初めて見たわ。こんなサービスあるんですねぇ」と民生委員さんが教えてくださいました。ほんっとにご足労をおかけしてすみません。


少し前、みなさん「申し込みがたいへん」と苦労していらっしゃった
ずっとずーーーっと手前で、あたふたしています。


寄せては返す母の大波小波に、もてあそばれる小舟のように、
くるくる舞った一日でした。
まあいい。

私はいいけど、民生委員さん、またまた申し訳ございませんでした<(_ _)>

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私の手元に再発行の接種券が届いたら、すぐ勝負に出ます。1回目と2回目は4週間空きになりますが、私の帰省にあわせて、接種する予定でいます。決して焦らず、無理せず、無理強いせず、粛々と進めていきたいものです。
母はまだ「私は注射したら熱が出るから」とゴネます。「私は菌(!!)に弱いのよ」「大丈夫お母さん、菌じゃないからね。そして今回のやつは、ほぼみなさんが熱出ますからね。先に熱冷ましを用意してから注射するから大丈夫よ」などエクスキューズを入れています。