母の体調のこと、実家のこと、
ちょっとしたことに気がついて、
対処したほうがいいのはわかっていても、
すぐに動けないことはたくさんあります。
故意に対処しないこともあります。
たとえば、実家の古い浴槽はホーローにうすくサビが浮いているところがあって、
30年選手だし、本当なら総取っ替えでもしたいところですが、
経済的な問題もあり、やすやすとは進められません。
たとえ、健康には微妙に悪いとわかっていても、です。
同様なことが母の体にも言えます。
ちょいと具合が悪いところは散見しますが
自発的に「受診したい」と言うまでは、できるだけ受診は促さないつもりです。
それでも歯は受診したほうが効率的だと私は考えますが、これも最終判断は母に任せる。その判断を支えるスタンスでいたい。
たとえば母はヘバーデン結節ですが、さほど痛みはない模様。
それでもちょっと気になるらしく、「ペンだこが逆側にできた」と言います。
「ペンだこじゃないんですよ。それはヘバーデン結節って言うの」
と言っても瞬間で忘れる母。まあいい。
受診しても簡単に治せるものではないので、痛みが強くない以上は放置です。
目は、本人の自覚が乏しい状態で受診したために
目薬のアレルギーについては元の木阿弥でした。
今も涙丘が赤いことがあるのが気になりますが、これも放置です。
以前本人が「目薬ぐらい自分で選ぶわぁぁぁ」と激ギレしたので
たとえ市販の目薬で多少のアレルギー反応があるにせよ、
気の済むようにさしてもらおうと思っています。オラ知らね。
母が日々最も痛みを感じるのは膝です。
整形外科通いを放棄して10年以上。
これも今さら行ったからとて、
外科的手術のほかは決定打がないのでこのままです。
ものすごく変形していますが。
毎日のようにサロンパスを貼り続けていて、
私は経皮吸収される薬剤のほうが気になりますが、本気出しては止めません。
その都度、「やめたほうがいいですよ」と声をかけてはウザがられています。
…ダヨネー。
そもそも、認知症の受診もしていませんしね。
(介護認定時に、長谷川式テストは受けています)
88年間も使ってきた体に、
小さな不都合が色々生じるのは致し方ありません。
ちゃんと調べれば大きな不都合もあるかもしれない。
そこは母も私も同意見で、
受診して病気のひとつやふたつ、見つかって当たり前だと考えています。
だって88歳だもの。
だけど、今の絶妙なバランスでギリギリまでうまく生き延びられたら最高だし、
もしも抱えている病があれば、上手に共存できればいいと思います。
バランスが大事だな。
88歳なりの健康があればいんじゃない? みたいな。
それが壮年期と同じ必要はありませんもの。
小さな不都合のまま、笑ったり怒ったり泣いたりしながら、
死ぬまで過ごせたら最高です。
恐れずに。
私たちの上にはいつも最善が起きるのだ。