認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

持続可能な遠距離介護

豪雨被害に遭われている方、
新型コロナのことでたいへんな方、
離れた家族をご心配をなさっている方、
お見舞い申し上げます。

今週も実家地方もザーザー降りのようです。
日曜日は一息つけましたが、ほぼ2週間連続。
「今日は晴れる?」と訊く母に
スマホのtenki.jpの画面を見せて
「今週はたぶんずっと雨ですよ」

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「夏なのに、梅雨みたいなヘンなお天気!」
と母はしょっちゅう口にします。
そのたびごとに「秋の長雨の前倒しですよ。もう立秋過ぎたし」
と私が一日に5回くらい解説しています。
「どうしてこんなひどい災害級の雨になるの?」と訊かれるので
地球温暖化が影響しているからでしょうね」と答えます。
きっと母には届きません。

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うちになぜかSDGsのクリアファイルがあったので
「そうだ母さん、今度生涯学級のテーマでこのSDGs取り上げたら?
政治も経済もSDGsをベースに回っているし、旬のネタですよ」
と、つい普通に話しかけてしまいました。つい。もちろん、余計なことでした。
質問されたので、17の目標についてひとつずつ身近な例とともに母に説明したら
はじめこそ身を乗り出して聞いていましたが、
すぐに飽き、無になっていました、母。
私が説明し終わると、母はスーッと席を立ち、
何事もなかったかのようにテレビを見始めました。
なんだかごめん、母さん。
それはそうと、持続可能って大事です。
「持続可能な遠距離介護」。

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帰京日の朝。
次回帰省時に、仏壇の前でそのまま朽ちている絵が頭をよぎり、
お盆のお供えを下げました。
そもそも浄土真宗はお盆に特別なお供えはいらないらしいし、私の失敗です。
小さいのを選んだけれど、それでもこの量、母ひとりでは消化できまいて。
「夫ちゃんへお土産に持って帰れば?」と言われましたが
移動時の荷物を少なくしたい一心で断りました。
きっと次の帰省時に残骸があるような。
片付ける自分の姿が目に浮かびます。「なにやってんだ、おれ」とか言いながら。


ついでに玄関の精霊馬と牛もそっと処分しました。
…うちのご先祖様はお使いにならない精霊馬、牛_| ̄|○
こうして一つずつ学びながら人は大きくなるのです(違

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家を出る前、母の昼ご飯を用意しました。昨晩のおかずですが。
一応冷蔵庫の中の食材にも張り紙をしました。
ほぼ意味をなさず、このまま朽ちてしまうかな。
まあいい。

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この瞬間はいつもせつない。ふだんは「意地悪ばあさん」されたとしてもです。

羽田空港に着き、呼びかけするも母不在。
夕方の呼びかけでようやくつながりました。

私を見送ってから、さっそくバスでまちに出かけたそうで、
デパートで好きなお弁当買ってきたと喜んでいます。
…上記お昼ごはんはおおむねムダになった模様です。


元気ってことだよな。
まあいい。


切り替え大事。気にせず私は東京でキャッホーしよう。
自分がどんどんタフになっていきます。

まけるもんか。