認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

コロッケばあちゃん

2階の母部屋の扉につけたTELLBOが鳴っているので
家にいることはわかっています。

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母の生存確認ツールとして重宝している、TELLBOの振動センサー。

日課のアレクサ呼びかけするも不在。
テレビついてるので、やはり母、在宅。2階かな。
そのうち来るだろうと思い、
ちょいと確認しつつ、仕事しながら気長に待つことに。

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1枚目はiPhoneのアレクサアプリ。2枚目はデバイスを替えて、私のEchoShow5画面(多分、2枚の間にカメラが少し動いています)。

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母登場。
あと30分したらコンビニに夕食のコロッケ買いに行くそうです。

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「このくらい大きいの。おいしいのよねぇ」と母。
「母さん、頭にカーラーついてますからね?」
と言ったら
「ちゃんと両方外すから大丈夫。じゃないと笑われる」
そこは幸いにもちゃんとわかってます。

私はカーラーなんてつけたこと、ほぼありません。
今もビシッと女性のところを持つ母、スゴい。
同時に面倒そうだなとも思います、自分は全く違うので。
親子でも多様性認めるのは大事。

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今から買い物もしんどいのではと思い、
「うちにもレトルトのおいしいのがありますよ?
煮込みハンバーグとか、鶏の煮たのんとか」と諫言するも
コンビニのコロッケが食べたいらしいです。
「前はゆで卵つぶして作るのが大好きだったのに
面倒なのよね。年を取るってこういうことね」


別にコンビニ行く度にそんなこたぁ思ってもいないはずで
母の心の中は「コロッケ♪ コロッケ♪♪ コロッケ♡」で満ちているはず。
娘と話すたびにネガティブな振り返りというのも気の毒なので
今度は私が気の利いたことを言ってあげなきゃなぁ、とふと思いました。
いやもう、それは本当に、
コロッケコンビニで買うのに、後ろめたさとか、一切いらんから。
コンビニのみなさんには、
夕方のコロッケばあちゃんとか思われているかもしれませんが。


実家のある県でも感染爆発しています。
「まちは(繁華街のこと)デスタウンみたいなの。死のまち。
人、いないのよ。みんな感染しちゃって」
近い! でも、少しちがう。
感染予防に人流を止めている状態で、「みんな感染」ではありません。
…てか、また出かけたんですね、母さん_| ̄|○


母が大好きなデパ地下でもクラスターが発生し、臨時休業しています。
きっと、“行ったら休業だった”とみました。
「こわいからもうまちには行かないの。コンビニで十分よ」
さすがに、感染症の恐怖を身近には感じている様子ではあります。
しかし、そんな殊勝なものでもありません。
ほとぼりが冷めれば、すぐまた出かけることでしょう。

 

先日民生委員さんに、母のことを、
「全然大人しくできなくて、
週に2回はバスに乗ってまちに出かけているようです」と嘆いたら
「以前は毎日だったんだから全然マシですよ!」
と、ヘンな慰められ方をしました。
まあいい。