敬老の日の贈り物救済、第二弾は笛吹きケトルです。
写真の旧ヤカンは、使用3年ほど。
何度か母が空だきをやらかして、キャラメル色に染まっています。
安全のために電気ケトルを購入するも、母はうまく使えません。
難聴のため、「沸きました」がわからないのが不便なようです。
※個人的には、電気ケトルは、冷めたときのお湯の味も気になっています。
母のためにと選んだケトルは、ハーモニカ和音がウリ。
和音なので、短音に比べて聞きやすい音階が入っている(はず)。
ボリュームが小さくても聞き取りやすい、らしいのです。
旧ヤカンで聞き取れないことがあったのも、
これなら改善できるんじゃないかしら…と考えた次第です。
浅はかでした。音ちっさ!
とはいえ、和音ですからね。
そこに一縷の望みをかけて試してみたら、
母は全く聞き取れませんでした。
2メートルくらいの近さで、沸かすのを見守っていたら音に気がつく程度。
よそ見していたら全くダメです。
母は、和音よりもボリュームみたい。
母は「お湯を沸かすときはガスの前で見守っているからこれでいいわよ」と言いますが
多動の母にそんなことができるわけがありません。
おそろしすぎる。
母がリビングでテレビを見ているときに
試しにもう一度沸かしてみました。「ふぁーーーーーん」と鳴っても
まっっっったく気がつかない母。
だめだこりゃ。
その夜、急ぎ代替品を探し、ポチりました。
大げさだけど、命に関わる問題です。
①母が聞こえるボリュームでけたたましい音が鳴ることが第一。
②取っ手のかたさ、③フタの開け閉めのしやすさ、
④水の入れやすさ、⑤お湯の出しやすさ…などなど、
高齢者にやさしいデザインのもの希望…。
調べまくりましたが、
音の大きさ、わかりやすさをアピールした笛吹きケトルはついぞ見当たりませんでした。
そこでAmazonのレビューを読み漁り、
「耳が遠い親が使用するには不安」と書いてくださっているものは、ハネました。
「音がうるさい」と書いてあったこちらにヤマをかけました。
レビュー、本当に助かります。
選んだのは貝印の笛吹きケトル。
翌日には製品が到着しました。
音のテストをしたら今度は大丈夫! 旧ヤカンと同じけたたましさです。
母にも聞こえることを確認しました。
聞こえるものの、やはりほかのことに集中しているときには聞こえづらいです。
それから母さん、絶対に、フタをしめて火にかけてくださいね。
しばらくは昨日のヤカンはどうしたのだと聞かれましたが
翌日には忘れてくれました。良かった。
本当は、一度使っただけで、ハモニカケトルは箱に入れて納屋にしまいました。
私は金属アレルギーがあるので、自宅のヤカンは土瓶です。
金属のヤカンが使えないんですよね、毎日のことだから。
金アレが発覚してから替えたので、使い始めて7年くらい。ツルは自分で巻きなおしています。1.2リットルくらいの容量。
古いヤカンとお別れするのに、般若心経を唱えて涙を流す母。
ヤカンさん、たいへんお世話になりました。
最終的に購入したのがこちら。
もともと購入していたのがこちら。
ご所望の方がおいででしたら差し上げます(一度使用済み。実家の納屋に保管)。
やわらか~い音ですよ。私が使うならこっちの音だけどな(金アレなので使えません)。