土曜日の17時前。
「お母さんがお留守なのでお宅の前に置いておきます」
と、私のスマホに電話がありました。
実家に配達してくださっているお弁当屋さんです。
私も何度かお目にかかっている高齢男性の声でした。
実家の配食の配達員さんも、みなさん高齢者。
いただくほうも配るほうも、そこはかとなく危うい感じが漂います。
たまに話が通じないことも時折。
お互い様。まあいい。
8月の終わりにお弁当屋さんに金魚のモビールをいただきました。
母はものすごく喜んで、さっそく自分で取り付けていました。
2枚目、ついていたメッセージを発見!
【過去記事です】
モビールを取り付けるのは結構難しいだろうから、
まさかひとりではできないだろうとたかをくくっていたら
実家に帰ったらちゃんとついていたんですよね。
金魚が空でゆらゆら泳いでいました。
よほどつけたかったんですね、母。
ふうふうする母。かわいい。
どうやってつけたかと思ったら、
ダブルクリップと画鋲と糸で。
母さん、やるやん。
モビールは夏っぽいし、そろそろ秋も深まるし、
「今度片付けましょかね」と、アレクサトークで水を向けると
「え、そのままにしとくよ。うちに帰った時にぶわっと揺れて、
玄関でお迎えしてくれるみたいでかわいいもん」だそうです。
「それに自然の金魚も、冬も元気に泳いでいるじゃない?」と言うので
「いえ母さん、金魚は水温下がると水底でじっと動きませんから」と言っておきました。
そもそも自然界に金魚はいないしな。
玄関のお迎えて、アングリもいてるやん?
母の子分のアングリ。玄関入ったところにいつもスタンバイしています。
まあいい。
思えば私は母のことをあまり知りませんが、
大好きなものがいっぱい、かわいいものがいっぱいな状態で
ゴチャゴチャガチャガチャしているのがお好きなようだと最近ようやく気がつきました。
自分が真逆なので、そういう趣向に気づいてあげられなかったというか。
母、私よりもかなり、ずっと、ガーリー。
尊重しよう。