認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

喜びエンドレス。高齢母の誕生日

母の2度目の誕生日(公称)。
スマホのアレクサアプリで呼びかけるも
近くにいないようなので
Echo Show5につなぎ替えて、
仕事しながらのんびり待つことに。
ドア振動センサーのレポートを見ると、
おそらく母は2階の自室でくつろいでいると思われます。

1時間後、ようやくそばに来たので
「ハッピーバースデートゥーユー」を歌うと大喜びです。 
「お誕生日おめでとうございます! ぱふぱふ」 

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「ああうれしい。今日は何かいいことがあるといいなあ!」と言うので、
「ありますよ~!
母さん、玄関にお誕生日ケーキが届いていますよ」と言ったら喜んで見に行きました。

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いそいそと戻ってきて、
中をあらためて喜んで。
昨日の到着を忘れているので、1粒で2度おいしい…。

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「では、気持ちも新たにもう一度、
お誕生日の歌、歌いまーす!」
本人も一緒に「ハッピーバースデートゥーユー」を、ケーキを振り回しながら歌っています。
しあわせな時間でした。

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歌い終わって、
「せっかくですから、何か上に載ってるものを、
召し上がってみたらどうですか?」と勧めると
「そうね」。ぱくっ。

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「おいしいー!!」

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「フクにも投げてあげたいけど、
食べさせられないのが残念だわ」と、カメラに見せようとする母。
和菓子ケーキのトッピングも、和菓子になっている模様。

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少しずつ3日間くらいかけていただくわと、
慎重に箱の中にしまいました。

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ビバ89歳!
これから100歳を目指したいそうです。

「そんな殊勝な。120歳を目指しましょうよ」と言うと
「いやあ困ったなぁ、記録作っちゃうのかなぁ」とすっかりその気の母。
「それじゃあ、今日もいい日でね」と終わりの挨拶をしました。

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母の敬礼はいつもきれいだと感服します。

ここで終わりのはずでしたが。
母、ふと、自分の手にした箱が気になり始めた模様です。
再び、もう一度箱を開けて、中をあらため、喜びます。

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はい。和菓子ケーキでした。もうひとつパクリ。
またまた新鮮な喜び。

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「ん~、おいしい!!!」をリピート。

何度でも新たに幸せ味わえるのはいいですね。
89歳、いいお誕生日だったでしょうか。

 

夕方、日課のアレクサ呼びかけしました。
「今日もたくさんひとりで歌って、音読した」と満足げな母。
「なんかねぇ、ひとりでも充分楽しく生きていけるということが
最近よくわかってきたのよ」
と言うので
「その通りですよ! 楽しみ上手になりたいですよねぇ」と返したら
「そうよ、ポジティブシンキングよ。何事も前向きにいかなくちゃ」とごきげんでした。

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写真ではわかりにくいですが、
このとき母は右上(未来)を見ながら話をしているのが印象的で、
なんだかいいなと思いました。


今年もお祝いさせてもらえてうれしい。
娘でいさせてくれてありがとう。


そうそう。発送前に和菓子ケーキの幸成堂さんが、
和菓子のデコレーション画像を
メールで送ってきてくださいました。かわいい!!

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