認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

高齢母の馬耳東風💢

新型コロナの感染急拡大中につき
母には極力、まちには出かけてほしくありません。
とにかく今はヤメテ。

水曜日の日課Alexaで母が喜々として、「明日まちに行く」と言うので
「お願いだから今はやめてください。感染急拡大中ですから」
と、全力で阻止しました。
のれんに腕押し、豚に真珠、猫に小判、馬耳東風。


「コロナ? そっちは多くてもこっちはぜんぜんいないから」

(嘘つけ! おっと、失礼)
「今はそちらも過去最高の感染急拡大だって
ニュースで言ってるでしょう?
母さん、いつもニュース大好きで毎時間見てるでしょう?」
「そんなの見てませんよーだ」

……💢。

 

木曜日夕方に日課Alexa呼びかけしたら
母、いちばんにドヤ顔で
「今日はまちのケーキ屋さんのいちごまつりに行ってきた!
神様と仏様に、みーんなお供えしたのよ♪♪♪」


だから。今は行くなってあれほど言ったべ!?

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しまった、言っちゃった、と思っていますね、母さん。
「またフクがうるさい」と思っていますね。

 

しかも誕生日に私が贈った和菓子ケーキがまだまだあるはず。
解凍して3日間が賞味期限なので、食べられるのは今日までです。

もう捨てちゃうことになるのか_| ̄|○
処分するのは私ですよ、ええ。悲しいなぁ。
しかし、そういうことを母に伝えても全く理解できません。

「だって、ケーキ屋さんから招待されたから、仕方ないの」
「嘘おっしゃい。それは母さんが広告を見ただけですよね!?」
思わず語気が荒くなるわたくし。肯定で受け止められませんでした。
まだまだですな。

 

母はしれっと話題を変えて
「さーて、今日のご飯はなに食べようかなぁ。そうだ卵かけご飯にしようっと。さらさらさら~」
あ、そうですか、はいお元気で、また明日、ごきげんよう、さようなら。
そそくさと通信を切りました。

 

こういうとき、物理的に離れているのは最高だと思います。

だって明日の日課までにマインドをリカバリーすればいいのですから。
24時間もあるし。
そのくらいはちょろいもんです、大丈夫。だってアラ還だし。
こんな日もあります。

 

洗面所に行って鏡の前で
「フクかわいそう。がんばってるね、大丈夫よ」と話しかけてきます。
私のリカバリー法。

 

朝、私のスマホに入っている、実家のドアの振動センサーが
ぶるっと反応しました。心の中で「おはよう、母さん」
元気で生きているのでこういうことも起きるんだな。
どんどん流して溜め込まず、今日は今日の顔でいきましょう。
まあいい。