夕方の日課アレクサ呼びかけで現れた母は
毛染めの最中でした。
母はしょっちゅう、自分で白髪染めをします。
以前は1週間に一度以上やっていることもありました。
最近はわりと落ち着いています。
「脱衣場のカレンダーに染めた日、洗髪した日をメモする」という新習慣は
1年かけてようやく定着しつつあります。
88歳からなんとか新習慣!!
これはうれしいことです。
ただ、記入する場所の間違いが多発するので、効果は微妙です。
まあいい。
母の毛染めの頻度が高いのは、おしゃれさんというよりも、
やはり日にちの感覚の喪失…見当障害のためだと思います。
以前調査にお越しになった介護認定調査員の方に、
調査の際、母のいないところで、母がひんぱんに白髪染めをしてしまうことを伝えたら
「え、ぜんぜん染まってないじゃないですか!」と驚かれました。
そのくらいクオリティは低いです。
でも、クオリティより本人の満足度。
そもそも髪だって、母はずーーーっと自分で切っています。
節約第一が母の信条なのです。
※当然、現在は行動と信条が一致しません。
髪に関してはすべてセルフなので、
鏡台のある部屋に入ると、床が切った髪の毛だらけになっていることもしょっちゅうです。
母が髪を切るのも染めるのも、私は一切手出しをしません。
今後もするつもりはありません。無理なものは無理。
※漂ってくる毛染めの液のニオイで頭痛が。できれば数時間逃げ出したい…。
毛染めの途中の母へ、アレクサ越しに、
「あら母さん、近々お出かけですか?」と尋ねると
「仲良し4人組でお食事に行くことになったの。
誘ってもらって連れ出してもらうの、ありがたいわね」と嬉しそうです。
嬉しそうですが、なんかちょっとだけ、気になりました。
その4人は某生涯学習の会の同窓生で、みなさん同年代です。
コロナ禍以前は、メンバーの誰かの誕生日にはみんなで集って
お祝いがてらお食事をしていました。
コロナ禍でかれこれ2年ほど休んだことになるでしょうか。
その、今度のお出かけは、誕生日会じゃなくて大丈夫なのかな?
念のため母に聞くと、キョトンとしていました。
「お誕生日プレゼントを用意していかなくてもいいんですか?」と尋ねると
「あんた何言ってるの?」
と顔に書いてある…。
どうやら誕生日会の記憶がない模様です。
まあいい。
じたばたしても始まらないので様子を見守ります。
なんでもいいから、偶然辻褄が合って、母が楽しく過ごしてくれて
みなさんも朗らかな気持ちになってくださればいいな。
本当は、見当障害起きているのに、薬剤塗布して時間をはかることは無理があります。おそらくは白髪染めのやり過ぎもあって、母は頭頂が薄毛です。以前は気になって「染めすぎですよ」「少し毛染めはお休みしたら」と口出ししていましたが、もうそれもやめました。
母が自分でやって満足ならばそれでよし。母自身がハッピーなら、全く問題なし、と思うことにしています。
それで薄毛を招くなら致し方なし。ありのまま受け入れたいと思います。