認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

隣家から民生委員さんへクレーム

帰省2日目(火曜日)に、予定していたすべてのご挨拶を終えられたのはラッキーでした。
しかしその後、ご近所づきあいのびっくり案件が発生しました。


CONTENTS 長かったので、お好きなところから読めるうようにしました。

 

【お隣から民生委員さんに苦情】

お隣へ、いつものようにちょっとしたものをお持ちしてお隣にご挨拶。
例の警察通報事件の際に、母が3度お隣へ伺ってご迷惑をおかけしていたことが発覚し、
お隣妻さんに平謝りしました。

【しつこいですが、過去記事です】

たしか母の聞こえのことを聞かれたので
状態をできるだけ丁寧に説明しました。
 ※難聴のことも、認知症のことも、ずっと以前にお話ししています。

ご迷惑たっぷりかけてしまっていたというのに、
逆にすごくおいしそうなものをたくさんいただき、恐縮してしまいました。

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その後、民生委員さんからは携帯に電話があって「お話ししたいことが」とのこと。
何かやらかしましたかね…。

民生委員さんいわく、
お隣妻さんから、上記母の3度訪問のことで民生委員さんに苦情が入ったのだそうです。
コトはさらにこんがらがってしまっておりました。

【お隣の苦情】

◎たびたび母に訪問され、ストレス甚だしい。
 うち(隣家)の車庫を見張っているのか。
◎そもそも母が高飛車。上から目線で腹が立つ。
◎その「Mさんを探している」と言うこと自体が母の虚言なんじゃないか。

といったクレームが、さらに人づてに民生委員さんへ。
お隣妻さんの仲のいいご近所に「○○さん(←母)がひどすぎる」と話し、
その方の勧めで民生委員さんへ。
民生委員さんとお隣妻さんは面識がないので、電話でお話ししたそうです。

そこまで話を伺って
お隣奥さんのイライラを思うと、申し訳なくてたまりませんでした。
三者的に見たら、
隣家のウザい高齢者に苦しめられているお宅の妻さん、ということになります。

私がブログに記す母の姿は、色濃く娘フィルターがかかります。
するとクセツヨの母は、可愛らしい、面白いになりますが、
フラットに母を見ると、ただのクセツヨ高齢者です。
基本、上から目線だし、めっちゃ気がキツく、めっぽう短気なオレ様タイプ。
そして極めつけのADHD
お加減の悪い方への配慮は皆無で、ムダに元気な感じです。
真っ黒な言葉でいえば、「ポジティブスーパーバカ」。
しかも、ハキハキしている様子からは認知症がまったくうかがえません。
多くの人は難聴にも気づかず、「めっちゃクセツヨ」になってしまいます。

さらに気の毒だったのが、さきほどお目にかかったときに
母の苦情を、私には一切お話しにならなかったことです。
「3度来た」と、淡々と伺っただけでした。
信頼関係皆無なばかりか、私に対しても気を遣わせているわけです。
ご挨拶したときに、私は妻さんの怒りまでくみ取れていなかったので
猛反省しました。
改善策を速攻で考えなくちゃいけません。

そもそもお隣妻さんのおっしゃる「3度来た」は、おそらく
母自身が【お隣に行ったこと、聞いたことを即座に忘れる】ことに由来します。
母の問題行動に、悪意は全くないことをできればお伝えしたい…。


【民生委員さん、神だった】

苦情に関して、民生委員さんはお隣妻さんに
「私がこんなことを言うのもあれですが、
3回に1回は居留守で対応されるなどしていただけないでしょうか」
と言ってくださったそうです。なんて愛のあるアドバイス…。
お隣妻さんは「そんなことはできません」。
「では娘さんに直接伝えてはいかがですか」と言うと
「私がこんなことを言ってると、知られたくない」と妻さん(←気の毒すぎる(T_T))。
民生委員さんは「私はお話ししますよ。じゃなければ何も解決しませんから」。
そして私へ「お話ししたいことがあります」となった次第です。

ウチのせいで双方がこじれかけている…。
「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」と民生委員さんに謝ると
私の腕をさすさすしながら
「気にしなくても全然いいです。
年を重ねればだれもがみんな通る道だからしょうがないんです。
本当は、多少のことは我々若い者(60代後半)が添ってあげないと。
私たちもすぐ、迷惑をかける側になるんですから。
だから、本当はお隣妻さんに対応してほしい。
お母さんは、物忘れ以外に悪いことはしていませんから。そして物忘れは、仕方ないの」

物忘れは仕方ない。
ここの語気は強かった。愛のある方です。
どういう体でお隣に詫びるべきかを相談したら
「いや、あらためて詫びる必要はないと思う」
とおっしゃいましたが、私の気持ちはそうもいきません。
でも、民生委員さんから私に話がきたことは伏せたほうがよさそう。

折良く兄が帰省してくるので、兄に一肌脱いでもらうことに。
兄に頼んで、お土産物を追加投入し、
もう一度ふたりでご挨拶に伺うことにしました。
その時に兄も深々頭をさげれば
お隣妻さんも溜飲を下げてくださるのではないか。
あとはとにかく、家の中で工夫して、母がお隣に行かないような仕掛けを考える…。

【再度お詫び。まだあった!】

兄が帰省してきてから、兄の用意した手土産持参で
ふたりで再度ご挨拶に行きました。
「母がいろいろご迷惑をおかけして申し訳ありません」と兄が頭を下げると
妻さん、「お母様は難聴でいらっしゃるので、
意思の疎通ができないこともありますが

大丈夫ですよ。なかなかお力になれずすみません」
みたいなおだやか~な感じで帰ってきました。

そのあと妻さんから、訪問の礼がショートメールで届きました。
その返信として、あらためて文面で
「ご迷惑をかけて申し訳ありませんでした、また時間をいただいてすみません。
なにかお困りゴトがありましたらなんでも私にお知らせください」

と伝えると「お母さんから迷惑なんてかけられてないですよ、ご心配なく」。
という一文とともに
先日、5時頃、母が来て「歩きに行かない?」と誘われたが断った。後悔している…
といったことが書いてありました。
ぎょえっ。まだあった(>_<)
きっと、かなりお嫌だったのだろうと拝察しました。
人にはそれぞれ予定もあれば、体調も違う。
みんながみんな、元気に歩ける人ばかりではないのです。
そもそも、声をかけられること自体、気が重い方もいらっしゃることでしょう。そして
断られたときの母のキツい対応を思うと、やれやれという気持ちになりました。
でも、母にそのまま話しても始まらないし…。

落ち着いてから、
民生委員さんに電話して、以下の再発防止策とともに、経過を報告しました。

【再発防止策】

取り急ぎ、以下3つで対処していこうと思います。とにかく粛々と対応。
必要以上に私がへこまない。
大丈夫、止まない雨はない。
1 
母の行動抑止として、実家にある連絡先一覧から、お隣の番号を消去する。
体調がお悪いからできるだけ行かないように但し書きをつける


母の行動抑止として、
困ったことがあれば、ご近所ではなく、娘に連絡するように掲出する。
防犯面は、ご近所ではなく、警察に電話するように掲出する。
気軽にご近所を頼らない。



お隣には、帰省日までに再度、母が認知症である旨を伝え、理解を求めてみる。
(ウザいクセツヨババアから、認知症の少し気の毒なババアへの印象変換を狙う)
以前お伝えしたときに「そんなことないですよ!」と言われて終わったような気がして。

うまくいきますように。