認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

高齢者の骨折は術後が肝心。「寝たママ気功・太極拳」で寝たきりを防ぐ 

もう5年前になりますが、週末介護をしている友のお母様(当時88歳)が、
大腿骨骨折で入院されました。

大腿骨骨折をきっかけに寝たきりになってしまう話は耳にしますので
友も私も「やば~い!💦」と冷や汗な状況でしたが、
その後順調に回復&退院されて、
今もふつうにお元気でご自宅でお過ごしです。御年92歳。

カギになったのは、術後のベッド上での寝たままできる運動だと思われます。
友は太極拳の師範で、体を動かすことと健康の関連を身をもって知る人です。
高齢のお母様が病院のベッドで寝たままでできる簡単な運動を
太極拳師匠に教えてもらい、お母様に伝授しました。
題して「寝たママ気功・太極拳」。
お母様は、朝晩きっちり、病院のベッドで実践されたそうです。

 

動きは簡単で、深呼吸しながらノビをするだけ。
両手の上げ下げで、腕の筋肉、上半身の脇の筋肉を使い、
深い呼吸で横隔膜を動かすのがいいらしい。
手順は以下の通りです。

【寝たママ気功・太極拳

ゆっくり息を深く吸いながら、頭の上で手を組んでノビをする。
ゆっくり息を吐きながら手を下ろす(脱力)。

横になった状態でノビ。

ヘッドボードで頭の上に手が伸ばせなければ
天井に向けて手を伸ばすのでもいいし、
ベッドが起こせるなら、起こして座位で行ってもOK。
手を伸ばし、上半身を動かすことに意味があります。
※お母様は、ぶつからないように天井側に伸ばしていたそうです。
こんな感じ。わかります? 寝姿を横から見てみた。




次は少しだけ難しいです。
片方の手をゆっくり上げて伸ばします。片方の手は下げる。
上のてのひらは天に、下のてのひらは地に向けて。

上下入れ替えてノビ。

これだけです。

 

回数は何回でも気持ちいいだけ。
疲れたり傷めたりしないように。朝昼晩でもOKです。
踏ん張ったり、力を入れすぎないようにして、
やってみてください。

頑張らないのがいいんです。


寝たママ太極拳は、呼吸を意識してやるのがコツで、
息をたっぷり吸って、吸うときの二倍くらいの時間をかけてゆっくり吐きます。
吸うときは、腸から胃、肝臓や膵臓など、内臓全部を持ち上げるようなイメージをするとベターです。

友のお母様は、術後の入院中、
ちょっとしたときにこの動きをやっていらしたそうです。
朝目が覚めたときと、就寝前は必ず。

同時期に、同じ病院に同じ疾病の方がいらっしゃって、
その方はずっと寝たままで、認知症が進んでしまったと聞いています。
残念ながらその高齢女性は復帰できなかったとか。

 

さらに今年1月、別の友人のお母様(90代)も、
骨粗鬆症由来の骨盤骨折で入院。
この「寝たママ気功・太極拳」をお伝えして、実践されたところ、
現在は以前のように、ご自宅でひとり暮らしができるようになりました。

 

ケガをして動けないからと、動かないでいると
高齢者はリカバリーできなくなることも少なくないようです。
患部は安静に医師の言いつけを守り(←ここ大事)、
動かせるところだけ呼吸を意識しながらゆっくり動かしてみると、
その後の復帰具合に差が出ます。

 

どうぞ退院後、以前の暮らしに戻れますように!