コロナ禍以前から、夫は夜になると軽く咳込んでいました。
義父、義兄、実父ともに肺がんなので、
夫もそうでは??と疑念を抱きましたが
本人は「そんなばかな」と取り合わないし
やがて世はコロナ禍で大騒ぎ。受診どころではなくなりました。
もういい加減受診しないと!と思ったのは
もしも呼吸器系に持病があって
コロナに罹患したとしたら、どえらい目に遭うかも知れない
と思ったからでした。
夜の咳も増え、
昨今、ツレが咳をするのは肩身が狭いこともある。
ただ本人は咳をする自覚もからきしありません。
嫌がる夫をとなりまちのクリニックに連れて行きました。
診察室にはふたりで入り
私が、夫の咳について相談しました。
※本人は全く自覚がないこともありますが、そもそも夫が、受診とか申請とか、ひとりでできない特性です。
診察室にも同行するのは母のときと同じですw。
「夜になると咳が出る。睡眠中もカラ咳が出る。肺がん初期ではないか。
本人父も兄も肺がんなのできっちり調べてください」
本人は咳についての自覚ゼロなので、診察室でもぶんむくれ。
「そんなことよりも食後の胸焼けがつらい」。
医師先生に健康診断は受けているのかと聞かれたので
「レントゲン撮影だけで問題ありませんと言われています」と答えました。
先生が即座に「それは逆流性食道炎じゃないか?」とおっしゃいました。
はぁぁぁぁ!?
「取りあえず薬を処方するので飲んでみて。
症状が治まったらそうだということでしょう。
念のため、肺のCTは撮っておきましょう」
先生から、
「心配しすぎなうざい妻」認定されているような気がしました。
構うもんか。心配しすぎ、プライスレス。
咳が逆流性食道炎のせい?
思ってもみなかったので驚きましたが
検索すると、なるほどいろいろ出てきました!
なにより、薬を飲み始めたら途端に夜の咳が鎮まりました。
なんじゃこりゃあああ!!!
ふつう、逆流性食道炎なんて、胃が痛かったりするものでしょう?
胃痛が皆無だったのです、夫。そんな人もいるんですね。
咳は肺がんじゃなくて、逆流性食道炎でした、ヤッホー!
な、はずだったんですが。
1週間後、すっかり体調はよくなり
もう行かなくていいんじゃないかと頭をかすめましたが、いやいや。
念のため、CTの結果を聞きに出かけました。
診察室に入ると先生が
「いやあ本当に、肺がんの疑いありました。
すぐに紹介状を書きますから、大きな病院を受診してください」
なんだぁ、逆流性食道炎かぁ。よかったよかった……
と思っていたのでびっくりしました。
もしかするとうじうじ考えて検査結果を待つことを考えれば
1週間トクしました(違。
ただ、先生の私の見る目がちょっと変わってたw。
よい先生をご紹介いただき、
最速で来週、大学病院の呼吸器外科を受診できることになりました。
受診にあわせ、
遠距離介護の日程を、8泊から2泊に修正です。
まあいい。
普段ならスペシャルチケットで、日程の変更ができませんが
偶然今回は、行きはANA、帰りはソラシドの特典航空券で
日付の変更がききます。ラッキー。
ところで、
検査は私がよくお世話になる検査センターで受検しました。
自分の結果のときは
「のらりくらりと、不安をあおるような書き方するんだなぁ」
と、不服に思っていましたが
今回はじめて「肺がん疑い」と明記してあるのを見て
「なんだ、キッパリ言い切るときもあるんじゃない」
と感心しました(そこじゃない)。
とりあえず夫には
まだがんと決まったわけではない。
たとえ決まったとしても、落ち込むな。
キョービ、がんは死ぬ病気ではなく、
いっしょに生きていく病気であることを伝えました。
私自身には、まずは
病気の発見につながる受診までこぎ着けたことを褒めてあげたい。
よう頑張った。
そしてこれからも、どちらに転ぼうと、
着々と、淡々と進める。
マケルモンカ。
【過去記事。実父の肺がんのこと。このときはもう処置なしだったんですよね】