先日の介護帰省の帰京時のこと。
羽田空港からAlexa呼びかけたら
超不機嫌な母が現れたことは先日も少し触れたとおりです。
ただ、役所での保険証の再発行についてのトンデモ発言の他にも
ふっかけられたことがありました。
「フクは、私のホットカーラーを持って行ったんでしょう💢」
持って行きません。
カーラーで巻けるほど髪は長くないし、
第一、クルンさせるの好きでないし(だって、髪、傷みそう)。
母に、50年選手のホットカーラーを使うのをやめてほしくて、
実家に帰るたびに鏡台の下に隠しています。
ホットカーラーの電流は低いから、消し忘れても比較的安心…とは聞いても、
程度によるのは自明の理。
母のスイッチを切り忘れるんじゃないかと、
私には不用心に感じられてなりません。
ホットカーラーを隠して、母の目に触れないようにしたら、
そのまま使う習慣を忘れてくれないかな…。
【今年3月の過去記事。このようにして隠しています】
しかし、隠しているのをあばかれてしまい、
次の帰省時には再びもとの場所に出されていることが多かったのです。
それが、ここにきて初めて
母は「鏡台の下」がわからなかった模様です。
認知症が少し進んだのはきついですが、
ホットカーラーのことは本格的に忘れてほしいな。
「私は持って帰っていないし、部屋にあるはずですよ」とだけ伝えましたが
それっきりその話題にはなりません。
ならないので私も振りません(ヤブヘビにならないように!)。
結論は、次回帰省時までのお預けです。
もうひとつ、この帰京日の夜に
母から私へクレームの電話がありました。
「私のくまモンの保険証入れごと、フクが持って行ったんでしょう!!💢」
「ええと、今日、母さんがソレを持って市役所に行きましたよね?
母さんが持って出て、もとの場所に戻していないからないんです」
言い含めて攻撃をかわしましたが、母収まらぬ模様でした。
だいたい、電話で私が話している内容は、認知症&難聴で
2割くらいしか理解できていないはず。収まらぬ気持ちもわかります。
翌朝、Alexaで呼びかけたら、
「くまモン、あった、あった」とケラケラ笑っていました。
基本明るい母には救われます。
私の書いた注意書きが、中に挟んでありました(意味ない)。
まあいい。
ごきげんさんでなにより。
実は帰京日は亡父誕生日でした。もともとはアニバーサリーを大事にする母でしたが、現在の母は、完膚なきまでに父の誕生日を忘れていること、もはや母にとっては「関係のないこと」になっているのを確認できたので、そこには触れませんでした。
父さんごめんよ、出発のバタバタのなかでやると、母さんが混乱しちゃうからね。お祝いは私だけでやるからね。帰京して東京自宅でバースディケーキをお供えしました。
父とふたりでお祝いだい! おいしいコーヒーも淹れたし、シャインマスカットも奮発したよ! 父さん、私は変化にどんどん柔軟に対応してみせますからね。見ていて。