認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

母の取り繕いを応援する

「昨日コンビニで買ってきたものがあるから
今日はあたためるだけでいいや。おつゆだけ作ろう」
と、日課のAlexa呼びかけに応えて、母。
昨日の買い物を覚えていられるの、すごい!!
…そして昨日やはりダブって買い物してきたことを自らバラすw

以下は、介護帰省時振り返りです。

先般の介護帰省は、母の【公式誕生日】を祝おうと、
日程を合わせて帰省していました。

その【公式誕生日】当日の午前中。
来客(男性・高齢風)があり、母が対応しました。
私は取り込んでいて対応できず、そういうことも稀にあります。
母は難聴で、普段は呼び鈴が聞こえないことも少なくありません。
加えて本来、来客対応するのがあまり好きではなく、私がいるときは私に任せたがります。


お客様と母、玄関先で話し込んでいます。
3分以上経過したので、母がどんな対応ができているのか興味もあって
玄関の近くの隠れた場所で窺おうと、聞き耳を立てました。
しかし、相手の方が、もぞもぞおっしゃっているようで、
聞き耳では全く聞きとることができません。

ただ、「老人会」「おめでとうございます」のワードだけは聞き取れたので
きっと母の【公式誕生日】のお祝い品授与にお越しになったのでしょう。

しかし、これでは120%、母は聞き取れないはずなので
大丈夫なのかなと思っていたら、母の声が。
「…ええ、学習会にも行っていますしね。
ええ。いくつになっても学ぶ姿勢はだいじですよ」

…あ、マウント取ってますw。

母が自分の活動を披露することでマウントを取るのはデフォルトです。
この過酷な状況下でも、会話のキャッチボールできているのか!?

お客様がお帰りになり、
いただいた卒寿祝いのお祝い状の額を持つ母に
「お疲れ様でした」と声をかけました。

「ところで母さん、さきほどのお客様の声は
聞き取れたのですか?」と尋ねるとキッパリ。
「いや、ほぼ聞こえないねえ」
「でも会話は成立しているみたいだったけど?」
「賞状持って来ているから、そのことで喋っていると
察しはつくから、テキトウに話を合わせたつもり」

 

あっぱれ、認知症のある90歳。
こういうところは、あなどれません

年の功だ、手練手管だ、母さんがんばれ。

 

母も必死に生きてるなと思うと応援したくなります。
そういうわけで、次に母へ購入したいなと思っている
大型デジタルカレンダーです。
母の取り繕いサポート。
年末に、母が玄関に大きなデジタルカレンダーを移動させているのを見て
ニーズがありそうだと感じました。
来客中など、アンチョコ的に日付を確認できるもの。
日付を把握できることが他者との会話の上で大事なんでしょう。
= わかっているふりができること 
が、母にはすごく重要。

視力も悪くなってきている母が、遠くからでも盗み見できるように。
横幅40センチ×タテ20センチ程度のかさばるやつです。
置いても掛けても使えます。

キングジム製の大型デジタルカレンダー。以前からありましたが、手が届く値段になってきた感。横42.6センチ x 高さ20.2センチ。画面の表示内容はこれが好き。超大型の元祖はキングジムだと思うんですがどうなのかな。

お世話になっているアデッソさんからも超大型が登場。こちらは横43センチ x 高さ22センチ。

それから振動式の目覚まし時計もいつか買ってあげたい。
不思議なことに、なぜか母は目覚ましいらずで起床できています。
それでもあると安心なんじゃないか(無用の長物になる可能性も高い)。

 

まだまだいける。がんばれ、母さん。