認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

ポジティブは盛りで。ネガティブはほぼ伝えずに

いつもご奉仕させていただいている神社で、神職さんから
「『国際女性デーなので』」ミモザをいただきました。
キョトンとしていたら
「日本はあまり知られていませんが、海外では結構盛り上がるんですよ」。
あまりに思いがけずお花をいただき、
こちらの意識低くて申し訳なかったです。
思いがけずいただいたミモザ、めっちゃうれしい~。

在宅勤務の夕方は、母に呼びかけた後で近所の神社に向かいます。
近頃は日の入りが次第に長くなってきて
いつもの16時すぎのAlexa呼びかけではかなり明るい今日この頃。

食べているクリームパンを見せびらかそうと現れた母。
ごきげんです。すかさず
「あら、なんだか楽しそうですね、母さん」と声をかけると
「今日は移動販売がきてくれたしねぇ」とニコニコ。
「イリコをゴマと醤油と砂糖でからめたのを作って
味見をしながら、クリームパンを食べてたらおなかいっぱいよぉ」。
「いいですねぇ。好きなものを作って、好きなときに食べて、
最高じゃないですか」と言うと
「そうなのよ。もう最高! さっきも仏壇にお供えしながら
ありがとうございますってお礼していたところよ」


母、心底一人暮らしを満喫しているのだと思います。

「さあて、これからコンビニまで歩いてこようかな」と言うので
「今、クリームパンを食べたことだし、
今日はコンビニはもういいんじゃないですかね」少々焦りつつ提案すると
「でも歩かなきゃ」←母、どうやらほかのコースを忘れた模様
「うちの周辺をぐるーっと散歩したらいいじゃないですか」
「あらいいわねえ。
ご提案いただいたとおり、大きく回ってこようかな。
最低でも公園一周しないと落ち着かないからね」

終わりには、今日もやっぱり母は踊っていて
お元気でなによりでした。

 

母には、顔色が悪いとか、沈んでいるとか、
「ちょっと」調子が悪そうなときには、
できるだけそれは伝えないようにしています。
もう少し観察を深めてから、どこから声をかけるか考えます。
母の場合は、ヘタにネガティブに突っ込むと、
入りかけていた不穏スイッチを押し込んでしまい
たいへんなことに。
痛い・キツイ・重い・かゆいは90歳の体調のベースだと捉え、
解消できるものは解消するようサジェスチョンをして、
それができなくても、
明るい話・楽しい話をオンしていくのが私の基本的な姿勢です。
※もちろん、本当に具合が悪そうなときはダイレクトに突っ込みます。
※Alexaだと映った瞬間に雰囲気がわかるのがすごくいいです。相手の表情が見えるからというよりも「雰囲気」なんですよねぇ。オーラなんて見えないけどすごくよく伝わってきます。

逆に、いい感じのときは深く考えずに盛大に讃えます。
なんだかうれしそう、楽しそうねとか、
はつらつとしているわねとか、その色似合っているとか。
多くの場合、母はかなーりごきげんに。

好循環な日はありがたいです、ほんまに。