認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

認知症高齢親、現状の社会活動を継続することに

月曜の夜9時。
母が長を務める所属団体(学習会)の役員Hさんから、私の携帯に電話がありました。
「明日は学習会なので、念押ししておきたいけど、お母さんと電話がつながらない。
あなたがお母さんとやりとりするときに、明朝9時30分にいらっしゃるように
伝えてもらえないかしら」

ずっとモヤモヤしていたことですが、まだ私からは動いていなかったので
渡りに船です。超ラッキー!!
【状況解説】認知症の母、もう30年くらい続けている学習会の『長』を今も続けています。実は1月に、同会の役員のHさんが実家にお越しになったときに私が偶然いて、二人で話す機会があったので、母の認知症についてと、介護度や訪問介護サービスを受けていることをお伝えしました。
 意外というか、そりゃそうだというか、Hさんは母の認知症が徐々に進んでいることも、ちゃんと認識しておられました。正しくは、Hさんだけでなく、どうやらみなさんご存知の上で月一の活動をされているというのです。
 母の役職はお飾りで、実務は役員で完璧にやっているから、母の業務上の負担は全くない。最後の承認だけは母に取るようしているとのことでした。それでも今回の認知症の認定調査を受けて、こんな母の状態で、「長」は続けられないのでは?と気がかりだったのです。
 しかし母の人間関係に娘の私が踏み込んでいくことは越権行為だし…もやもやもや…と悩んで答えが出ていなかったところに、Hさん側からご連絡いただけたわけです。ラッキーでした。

 

私が、母の認知症の進行をお伝えし、
「長」は務められないのではないかとお伝えすると、
母の認知症の進行についても認識しておられるHさんが、
学習会での母の反応を教えていただきました。
「話しかけられて聞こえているときは、ちゃんと目を見て話ができる」のだそうです。
「今後は突然、うちに帰ってこれないようなこともあるかもしれないと
少し心配しています」
「私もいつもバスに乗るところまでは確認しているんですが、今のところは大丈夫。
でも、たしかに、それはいつか起きるかもしれません。
それでもまだお母さん大丈夫と思うわ。
私自身もずっと遠距離介護、W介護をしてきたから、
あなたの不安な気持ちはよくわかります。離れているとなおさらでしょう。
その不安を払拭するためにも、
帰省されたときには、ご近所とのご縁をしっかり結んでおいてくださいね。

周りの方がきっと助けてくださるから。
もちろん私でできることはなんでもするし、
いつでも馳せ参じます。
私たち、みんな行く道だから、
元気なお母さんのお姿に元気をいただいているんですよ」


マジで!? 本当にいいんですか!?
それで今回も、お言葉とお気持ちに甘えさせていただくことにしました。

ちなみに母からはひと言も、『長』を辞退する申し出はないそうです。
Hさんからのお話から、
「『長』は辞める」話は、母が私に取り繕っているだけだということもわかりました。


Echo Show10は「リモートビデオオフ」になっちゃったのですが、気にせずそのままトーク。あちらには私がしっかり見えてるのでまあいい。

Hさんと話したあと、Alexaで呼びかけたら母とつながりました。
「お母さんに電話してもつながらないからって
Hさんから私にお電話がきましたよ。ありがたいですね」
と母に伝えると
自分が電話に出られないことなど、ゆめゆめ思いもしない母は
「どうして私たちの学習会のことを
娘に伝えるのかしら💢

明日は私、8時45分のバスに乗って出かけるわよ。
学習会なんだから!」

時刻表で母が言ったバスが実在することを確かめてから
通信を切った次第です。

 

そして翌日。学習会当日の夕方にAlexaをつなぐと
「学習会はとても充実していて、参加者が喜んでくれたし、
大満足だった」
と言う母が現れました。
大満足という割には、
体がしんどすぎて気持ちが憂鬱になっている顔でしたが。
まあいい。

母がそれを選んで、みなさんもよしとおっしゃってくださるなら
しばらくはご厚意に甘えさせていただこうと思います。

まあいい。
行けるところまで行ってみて
そこから見える景色を心ゆくまで楽しんでみよう。
それが前提で、次のサポート内容を考えようと思います。