認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

ヘルパーさん来訪20回目_ズル休みを全力で阻止

「明日はヘルパーさんがいらっしゃいますよ」。
前日水曜日の、日課のAlexa呼びかけで
この日は忘れずに母へ伝えることができたのですが、
「もうキャンセルの電話をしたから明日は誰も来ない。
私はご用があるので、キャンセルしたの」
と母のたまう。

はああああっ!?

ご用って、学習会は終わったばかりだし、なんですか!?

「買い物なんかじゃないのよ。
私は銀行に行かなくちゃならないの」

「母さん、そんな勝手はダメです。
木曜朝は、ヘルパーさんがいらっしゃるの。
それは決まりでしょう?」

「私のことなんだから私が決めるわよ💢
ムキーーーーッ💢💢
それに電話をしてキャンセルしたから明日はもう来ないの!💢💢💢」

「あ、さようですか。じゃ今日はこれで…」
と通信を切りました。


仏頂面の母。
すぐケアマネさんに電話して
「母が明日の訪問介護のキャンセルの電話を入れたと言うんです」とお伝えしたら
「そうなんです! お母様からさきほどキャンセルの電話をいただきました。
『ご用があるので明日はキャンセル』とおっしゃったので
『わかりました』とお答えしましたが
明朝はふつうに伺う予定にしています。それでよろしいですか」
なんて素晴らしいご対応でしょう!
「明朝行ってみて、受け入れていただけるかどうかはわかりませんが、
きっと娘さんもAlexaで援護してくれるだろうから
なんとかいけるんじゃないかと担当ヘルパーと話していたところです」

とんでもないスキルです。
問題児な母に対して、なんという神対応
ありがたい。ものすごく頼りになります…。

 

ささ、娘も援護です。
木曜朝になって、8時にAlexa呼びかけ。
昨日のことは一切引きずらない体で、極めて明るく、
「おはようございます! 母さん、今日は8時半に
ヘルパーさんがいらっしゃいますよ」と言うと
「昨日断ったからこないわよ」←それは覚えていました(凄。
「木曜日は定期ですからふつうにお越しのはずですから
お迎えしてくださいね」
「イヤだ! もう心臓が痛い!! もうどうかなる!!!」
と胸を押さえて顔をしかめる母(私に対する仮病)。
えーっと、ここで心筋梗塞かなんかでパタリと逝くなら、ピンピンコロリだ。
それはそれで幸せなことかもしれないぞと、余裕なわたくし。

胸を押さえる母を、ニコニコしてAlexaで見守っていたら
母、ケロッと態度が変わり
「わかりました💢」と通信が切れましたw。

再びオンタイムにAlexaをつなぎ、
予定通り8時30分に到着したヘルパーさんをお迎え。
いつもの通り1時間サポートの家事をしてくださって
終わりの9時30分にまた接続してお見送りしました。
なんとか一件落着です。

 

【ヘルパーさんの報告】
あとでヘルパーステーションに電話して今日の母の様子を伺いました。
はじめは母、お越しになったヘルパーさんに向かって「昨日断りの電話を入れたのに」と対応したそうです。ヘルパーさんが「とはいえゴミ捨てのことが気になって、ちょっとだけでもと来ちゃいました」と話すと、家の中に通したそうです。「今日は掃除機だけかけたら帰っていい」と母。でも台所もなかなか汚れているし、チラッと確認すると冷蔵庫に至ってはとんでもないことになっているので、いつも通り入ってくださって、洗濯機も回してくださったそうです。深々とお礼をお伝えしたことでした。

 

【なぜ母は訪問介護を嫌がるのか、考えてみた】

学習会開催直後の訪問介護はとくに嫌がります。
学習会に参加して、「私はまだまだできる!」感じが高まり、
だから「まだ訪問介護なんていらない!」になっちゃうのかもしれません。

あるいは、学習会で、週1でヘルパーさんがお越しだと知っているお友達が
「週2、3で来てもらうのもいいわよ」なんて言ってくださって
母が「そんなのいらないわよーっ💢」になっちゃうのか?


散らかっているのを人様にさらしたくない。
シンプルにこれもありそうです。
ヘルパーさんがお越しのときは、少しは自分で片付けているはずなので、
それが面倒くさい。真性・片付けられない人なので。

 

これから気候がよくなると、母の多動傾向が強まるので
問題行動がいっそう多くなることでしょう。
毎年春先には問題行動が増える母…(民生委員さん情報w)。

構えておかなければと思いました。


木曜夕方のAlexa呼びかけ。ようやく可愛い人に戻りました。長かったわぁ。