認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

認知症でもエビフライできたよ

介護帰省時恒例の、母がエビフライを作る日です。
前回帰省時はやらなかったので少し間が空きました。
今回も上手に作れました。

天ぷら鍋、ごま油(太白ごま油で揚げます)、
小麦粉、パン粉、エビをすべて調理台に置いておけば
母、作ることができます。
卵は自分で冷蔵庫から取り出して、ちゃんと使ってくれました。

できているかどうかそっとのぞき見…
テキパキ動いてらっしゃる。よしよし。
台所に女が二人はケンカのもとだし、
母がやるときはお任せする体です。こんなふうにのぞき見。

エビフライと卵焼きは母作。付け合わせは娘作。
母のエビフライは安定のおいしさ。大好きです。
わたしはまったくかなわないなぁ。なぜでしょう。

結構あったエビフライがすっかり売り切れ、
母もご満悦。
先日は「完食できた喜び」でしたが
今日は「作ったものが売り切れた喜び」。
作り手の顔になっています。これがいいんだろうなぁ。
※地域で料理を教えたり、大量の料理をみなさんで作るのを指揮したり、
 とにかく料理を作る人だったのです、母。


「またエビ買っておかなくちゃ」
「イヤイヤ母さん、まだまだまだまだあるから買わないでください(大汗」
それでも、きっと買っちゃうんだろうなぁ。

宵のうち、母が「疲れたー、しんどいー」を連発するので
「母さん、今日は盛大にエビフライ作ってくださったから。
めっちゃ労働したからそりゃ疲れますよ。
エビフライはおいしかったし、今日はゆっくり眠れるしよかったですね」
称えまくりました。
だってせっかくの達成感を思い出してもらわないと(この段階ではすでに忘れています)
お疲れだけが残るのはあまりにもったいない。
思い出した母、ニコニコが戻りました。よかった。

ふと視線を感じて母の隣を見たら
また目ェ、ついとるやないの!!