認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

認知症母、介護帰省の私を、この先ずっと実家にいるものと思い込んでしまう

朝8時から、町内で行う公園清掃に参加してきました。
母のホームの公園です(例のお菓子配りもここで…)。
母は高齢ゆえ、免除されている世帯で、
本来なら私も参加義務はありませんが
せっかく帰省している最中だし、顔つなぎできるのはいいことだし、
情報収集したいしで、出かけてきました。


だいたい100人くらい。私よりも年長さんのほうが多い。3分の1は私よりも年少さんかな?

まずは、電話でだけお話ししたことのある班長さんにご挨拶。
すると班長さんや、普段お世話になっているご近所さんが
「◎△さんとこの娘さんよ。東京から帰省されているの」
と周りの方々に紹介してくださいました。ありがたい。

となると、「お母さんいかがですか、お元気ですか」とか
「子どもが子ども会のときに、お母さんにはとてもお世話になったんですよ。
その子ももう高校生だけど」とか
「毎日お元気で歩いていらっしゃるわね」とか。
私が、母がデイサービスデビューした話をすると
みなさん一様に喜んでくださいました。

裏どなりの方が
「お母さんはときどき公園で
子ども達と楽しそうに話していらっしゃるわよ」

キターーーっ!!(この情報を待っていました)
こちらのお宅は、お孫さんがいつもこの公園で遊んでいらっしゃるそうで
情報豊富な感じでした。そこで
「母がお菓子配ってご迷惑を掛けているようなんです」
と言うと、
「全然問題ないわよ、そんなの!
迷惑になんてならないから大丈夫」
おぅ!! こんな方ばかりならばいいのにな!
まあいい。

9時に帰宅。母を起こして朝ご飯です。
昨日母が買って来たコンビニご飯と煮卵(味シミ切り目は入れず!)。

前日、公園清掃に参加することを母に伝えていたら
母は翌日の今日になっても、その旨覚えていました。
少しヘンテコなタイミングですが
「きっと公園がきれいになったでしょうね」と何度か言っておりました。

別に夏日ではありませんがお昼はそうめん。
実は今回の帰省でもコタツは片付けませんでした。
それどころか、朝はコタツオンしています。
ついでに母部屋は暖房を18度でオンしています。
夜眠る前に、その18度設定の暖房部屋で
「母さん暑くはないですか?」と尋ねるのですが
「暑いわけないじゃないの! 寒いわよ!!」だそうです。
一度切ってみたら、翌朝不穏でたいへんでした。

夕食は余り物会席(汗
私がいなくなると、母は大好きな生野菜が食べられなくなります。
「明日からまた3週間フクはいないから、たんとお野菜召し上がれ」
と声をかけたら
「えっ!? なんでいなくなるの? どういうこと??」
と言われてしまいました。
「2階でずっと仕事していてここにいるんでしょう???」
ヤバイヤバイヤバイヤバイ…
「フクはもしかして誰かと結婚しているの?」
ヤッバーーーイ!!!

その場で夫にSOSをショートメールして、すぐ電話をかけてもらいました。
母は夫と話すと爆笑するので(夫のキャラと、言葉遣いが母のツボらしい)
話せばきっと思い出すはずと思ったのです。

夫、すぐに電話をくれて、「おかあさまー、お元気ですか?」
母は夫の声を聞くと「夫ちゃん元気? フクを借りててごめんね」
と、いつもの対応ができました。セーフだな。
よかったです。それにしても焦りました。

驚きましたが、この現実もしっかり受けとめます。
母は母で寂しいんだなぁ。

私が家を出た、1時間後にヘルパーさんが入ってくださり、
入浴支援が始まります。
母にとっての日常が戻りやすい、このルーティンがいいかもと思いました。