認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

認知症の新しい種類。神経原線維変化型老年期認知症(SD-NFT)←母はこれだな

 
デイから帰宅。夕飯はうなぎ弁当(1枚目)。2枚目は食後の甘いもの。今日はいただきもののぶどうと榮太樓總本鋪のミニようかん。食後の甘い物で、母の夕食の満足度が爆上がりします。


思いがけず、新しい認知症について知ることになり、
うちの母のそのままだったって話です。
ご存知の方も多いのかもしれません。私は知りませんでした。
Twitterでフォローさせていただいている方の親御さんも
もしかしてこれでは? と思う方も…。
発症が遅く、緩やかな進行の認知症なんだそうです。

contents

 


1.うちの母は受診していない

母は、認知症で病院にかかってはいません。
物忘れ外来をはじめとした専門医療は受診しておらず、
この先もこの件で受診することはほぼないように思います。

遠距離介護が始まった2015年頃、
母の状態をはじめMCIだと思ったので
「今なら間に合う、引き返せるから受診しましょう」と促しましたが
母が全力で嫌がりました。かくいう私も
もの忘れ外来などで処方されるお薬への不信感が非常に強く
できれば母には飲ませたくなかったのです。
それで「行かない地獄」を選んだわけです(←朝ドラ『虎に翼』風)。

2.ADHD由来の認知症!?

観察するなかで、お世話になった方のご葬儀に参列したとき、
母の多動症に初めて気がつくことができました。
アルツハイマーではなくて、
ADHD由来の問題が多いのでは?」という視座を持つようになります。
↓この記事がとても参考になりました。

kaigo.homes.co.jp

 

しかし母の短期記憶はどんどん短くなり、最近は10秒もたないときもあるほど。
ADHDアルツハイマーが入ってきたわけ!?
なんだかちょっと腑に落ちません。

3.老齢性の認知症ってなにさ!?

そんな矢先。先日、福祉関連ビジネスに就いている知人が
母のことを聞いてくださったあとで、
「それは一般的な老齢性の認知症だね」
とおっしゃって、そういうのもあるのか!と思いました。

詳しく知りたいと思って調べていたら
なかなかヒットしません。
「老齢性認知症」として調べると
アルツハイマー型、血管性、レビー小体型、前頭側頭型の四大認知症が出てきます。
ほかに、若年性認知症と、アルコール性認知症くらいでしょうか。

アルコール性認知症はものわすれ外来では診てはいただけないらしいです。
まず精神科にかかって、アルコール依存症の治療からですってよ。

 

4.新しい認知症神経原線維変化型老年期認知症(SD-NFT)」

そうじゃないんだよなぁ…と、しつこく情報の海をさまよっていたら
見つけました。
「神経原線維変化型老年期認知症(SD-NFT)」。
(しんけいげんせんいへんかがたろうねんきにんちしょう)
たぶんビンゴです。母はこの典型だと思いました。

【神経原線維変化型老年期認知症(SD-NFT)のポイント】

認知症全体からするとレアらしい。
✔ でも80代以降の遅いスタートの認知症には、
 「神経原線維変化型老年期認知症(SD-NFT)」が多い。
✔ 現在「アルツハイマー」の診断されている人の2割は
 このタイプではないかと考えられるそうです。
✔ 最近発見されたところなので、医師も知らない方が多いそう。

↓「専門医のための認知症テキスト(滋賀医科大学)」 に書いてあるのがわかりやすかったです。

www.shiga-med.ac.jp

↓このサイトもよかった。

kuwana-sc.com

【以下がざっくり要約で、そのままうちの母にあてはまります】
◎記憶障害がメインの愁訴で、運動障害などには及びにくい。
◎失語、失行、失認なし。基本的な性格もほぼそのまま維持される。
◎進行がゆるやか。スタートは80代など、遅め。90代から発症する方はほぼこれらしいです。
認知症と気づかれにくい。

5.「高齢者タウオパチー」と「嗜銀顆粒性認知症

一般的には「高齢者タウオパチー」のほうが通るのかもしれませんが、
こちらは、類似した「嗜銀顆粒性認知症(しぎんかりゅうせい)」も含まれるうえ、
表記が曖昧なのも気になっています(←職業病です!)。

「嗜銀顆粒性認知症のほうは問題物質がちがっているらしく
出た目での症状として、頑固、易怒性、被害妄想、性格変化、暴力行動などの行動心理症状(BPSD)がみられるそうです。

6.知れば対策できることもある

これを認識し、今後の自分の取り組み方を考える
よいきっかけになりました。
幸いにも、母の認知症の変化が今後も緩やかであるならば
母の潜在的なものも含めてストレスをのぞくように努め、
母がごきげんで暮らすことを第一にしていけばいいのではないか。
つまり、母のQOLを保つこと。

運がよければ長く自宅で暮らすこともできるかもしれませんが
私がそこにしがみついてもいけません。
自分はできるだけ柔軟に変化を受け入れられるように努めようと思いました。
流れに身を任せてハンドルから手を離しちゃおう。

とはいえ、受診しない母の場合は、
これからも答え合わせができませんw。
それでも情報を、ケアマネさん、ヘルパーさんとも共有したところです。

番外編 エネルギーと歩くよ

昨日、Twitterで投稿したとおり、
TDEのエネルギー研鑽を究めていきます。
エビデンスなんてない。ただ、自分が実感できればそれでいいってことで。
↓ 以下の動画はスピリチュアル系です。いっちゃった話してますので、耐性のある方だけご覧ください。TDEはいいぞー。

www.youtube.com

↓ 私の遠距離介護はこれで成り立っています。実家に4台置いています。