認知症母の遠距離介護記録

92歳独居の母は要介護2。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。弱視。そして腰椎圧迫骨折から復活! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

自分の誕生日に「おめでとう」をたっぷり狩る

月曜夜は夕方4時に就寝した母。
さすがに火曜朝のお目覚めよろしく、
Alexa見守りカメラをのぞいたらカレンダーチェックしていたので
6時30分にAlexa呼びかけ。
「これから朝ご飯を食べるの。お弁当が冷蔵庫に入っていたから」。
昨夜とは打って変わってクリア。
よく眠ると頭も冴えているみたいです。

「ところで母さん、今日は6月3日で私の誕生日です。
産んでくださってありがとうございました」
と、早々に挨拶したら、「あら、おめでとう、おめでとう」と喜んでくれる母。
「それでね、フクは今年、還暦なんです」
と言うと爆笑する母。
何度言っても、言う度に爆笑するんですよね。
まあいい。

お着替えもスムーズに進みました。
でも、寒がるので、本日もユニクロダウン着用。
ダウン?? 6月やで? 
まあいい。

デイ車を待つ間にまたカメラをつないでトークします。
私は朝の7時50分に生まれているので
「母さん、60年前の今日、まさにこれからフクが出るところです」と言うと
「大きくて本当に大変だった。死ぬかと思った」
「でもいい娘だし、大きくても産んで良かったですね」と畳んでおきました。
母は2人目出産とはいえ、8年のブランクがあり、当時32歳。私は出生時4000グラムとデカく、自宅で産婆さんに取り上げてもらいました。相当な難産だったと聞いています。産婆は母の大叔母。しかもその大叔母が高齢のため、私が取り上げられた最後の子になりました。ま、60年前の話。でも「産んだ」記憶は母にとっては鮮烈でよく覚えています。まじ、ありがとう、母さん。感謝します、やえおばさん。

夕方デイから帰宅した母。
もちろん娘の誕生日なんざ100億光年の彼方ですが
せっかくなのでもう一度
「ところで今日はフクの誕生日なんです。還暦です」とアピールして
またひとしきり笑われて
『ハッピーバースデイ』♪を母娘で高らかに歌いました(Alexaはボリューム100)
「そうだ、今度デパートでおいしいものを食べてお祝いしよう」
フク「デパートもすてきだけど、おうちで銀のさらのおすしで
お祝いするのはどうでしょう」
「それがいい、いちばんいい!」
ハッピーなことは、自分から、どんどん狩っていきましょう、これからも。


還暦です。あかちゃんです。バブー。
新たに生まれたことですし、
今回は愛にあふれる人として生きていきたいと思います。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。