認知症母の遠距離介護記録

92歳独居の母は要介護2。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。弱視。そして腰椎圧迫骨折から復活! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

浅い記憶の引き出し方_認知症

お出かけ予定も、来訪者予定もない
完全にオフの日曜日。
朝ゆっくり、9時前に見守りカメラをのぞいたら母がみあたりません。


捜索していたら久し振りにキミに会えました。ふふ

しばらくモニターを眺めていたら帰ってきました。
「最近歩いていなかったから歩いてきた」と言います。
「朝から歩くなんて健康的で最高じゃないですか」
「そうよぉ。歩ける足さんに感謝しないと」と母。

ついでに「お召し物がよくお似合いで」と言うと
「そうお。あそこにかかっているものから選んだのよ」
「やっぱり母さんはセンスがいいですね。すてきです」
「あらぁ、うれしい。ほめ上手ね」
「母さんの娘ですからね」
「ほほほほ…」

よし、温まってきたので、行きました。
「ところで母さん、抜けた歯はどうしたんですか?」
「ああ、あれは上の歯だったから、下でしょう?
縁の下かどっかに投げたわよ。
元気に歯が生えてきますように、って」
「そうですね。元気な歯が生えてきますよ、きっと!」
「歯は大事だものねぇ! うふふふふ」


やっぱり!


昨日、デイサービスで、
「残っていたので勧めたらリンゴを召し上がった」と報告があり
お口に痛みがない、不快がないことはふんわり察してはおりました。

 

【上記の補足】
浅いところにある記憶を探る…ごきげんを狙って、子どもの胎内記憶を引き出すイメージで
3日前だったかに、気になって「左前の痛んでいる歯の調子はいかがですか? 抜けましたか?」と聞いたら「いやふつうよ」と言われました。「自分で抜いた?」と聞いても「いいや」「大丈夫、私が帰ったら一緒に歯医者さんに行きましょう」「絶対にそんなところには行かないわよ。なんで行かなきゃいけないの、ムキーッ💢💢」。歯医者の嫌がり方が、愁訴がないバージョンだと感じました。
抜けたとすれば、それは母の記憶のどこかに…わりと浅いところにはあるはずなので、ごきげんなときにふつうにトークしたら出るかもな…と、試した次第です。グッジョブ、おれ。
お風呂上がりとか、便が出てほっとしたときとか、すごく楽しいときとかを確実に狙うと出るんじゃないかと思いました。子どもの胎内記憶とか、出生前記憶を引き出すイメージでw。

 

月曜日に、歯医者さんの予約をキャンセルしましょう。
「高齢者が抜けた後も放っておいては危ないです」と言われるのは定石なので
タロット引いてみました。たしかにその通りだしね。

「予定通り、歯医者に行くと?」
XII 吊るし人

自分は正しいと思っているが不本意な状態に置かれている。
自分が我慢すればいいという自己犠牲の状態。

やっぱり行ーかない! キャンセルだ。
よそはよそ。うちはうち。