認知症母の遠距離介護記録

92歳独居の母は要介護2。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。弱視。そして腰椎圧迫骨折から復活! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

認知症母に「おめでとう」狩り、再び

夕方、母が散歩から帰ってくると
やがてゆっくり階段を昇るすり足音が2階(私の仕事場)に近づいてきました。
2階から階段に顔を出して、「どうしましたか?」と聞くと
「なんでもない。何しているかと思って」
私、満面の笑みで「ははーん。母さんは今、
私が帰ってきているかどうか、わからなくなっちゃいましたね?」
「そう。えへへへ」
「階段を2階まで上ると危ないから、わからなくなったら
下から『フクはいるの~?』って叫んでください。
『はーい』って返事しますから、大丈夫ですよ」
「わかったよー。じゃあねー」ときびすを返す母。

私の帰省している・していないを記憶できないことを
あっさりカミングアウトしてくれてよかったです。
まあ、「返事するから声かけて」なんて言っても、
私の想像をはるかに超えて、例えばAlexaで話した後に
母は私が「2階にいる」気になって混乱するのかもしれません。
そしたらでっかい声でしょっちゅう娘の名を呼ぶことになっちゃうのか…。
それはそれで、いないとわかれば寂しいだろうしな。
…まあいい。

それから、コンビニには多分きつくて行けなくなっていそうなので
散歩には出られることがわかり、安心しました。
散歩時間は5分ですが。

6月初旬は私自身の誕生日でした。
しっかりたっぷり母からのお祝いを刈り取りましたが
帰省してからもう一度、ケーキセレモニーをやろうと
企んでいました。
きっと母が大喜びするだろうから。
それで、やりました。
お三時に合わせてカットケーキを用意して、「60」のろうそく立てて、
いっしょにバースデイソングを歌ったら、大喜びしてくれました。

「フクがもっと幸せになるようにー!!」とのこと。
「母さんももっと幸せになるようにー!!」とお返ししておきました。

そして、ろうそくを吹き消すのはやっぱり母ですw。

 

季節柄、レモンケーキのカットケーキを買ってきたら
「おいしい! おいしい!!」と母の喜ぶまいことか。
本当によかった。

お口直しには、お取り寄せしていた
新潟味のれん本舗の『季節限定 ふんわりチップス枝豆味』。
これも「おいしい!!!」と目を細めてくれました。
気になっている前歯が抜けて、母に以前の食欲が戻り
私もうれしい。

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【過去記事です。つい先日刈り取ったところなんですけどね。何度やってもいいじゃない♥】

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