認知症母の遠距離介護記録

92歳独居の母は要介護2。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。弱視。そして腰椎圧迫骨折から復活! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

帰京。介護帰省の整理体操


夜明け前、父が亡くなって以来、30年間ずっと放置されてきた敷き布団とコタツ布団などを、ゴミに出しました。少しずつゆっくり片付けていきたいと思います。

土壇場で日程変更などが生じたために
実家から始発便で帰京しました。
実家を朝6時すぎに出ることになるので
母には申し訳ないのですが、致し方ありません。

前夜に「明朝早くに帰りますからね」と告げたら
母は落ち着かなくなってしまいました。
朝4時40分に気になって起きだしてきた母。
「ここがフクの家なのに、『帰る』なんておかしい。
フクはここに『帰る』のよ!」などと言います。お、おう。

もう一度寝てもらいましたが
落ち着かないのか、今度はすっかり着替えて起きてきました。
「ちゃんと送りたい。そのまま帰せない」と気合い十分です。
…「お母さん」、だなぁ。

早朝の母の動きが読めず、
はなから一緒に朝食を取るのは諦めていました。
私の出発後に、母のペースで食べてもらえるようにと、
コンビニサンドイッチやチーズ蒸しパン、
牛乳にカボチャサラダと、コンチネンタルブレックファーストを用意しておきました。
食いしん坊の母のこと、結局私の出発前に食べることになり、
私の出発直前まで「フクも一緒に食べよう」と、
ゴネながら食べていました(かわいい)。
ごめんね、母さん。


それでも喜んでかぼちゃサラダを食べてくれるあたり、ありがたいです。

約束通り、6時過ぎに迎えに来てくれたタクシー。
見送りに出てきてくれた母を、ぎゅーっと抱きしめました。
母が手を振って見送ってくれました。
また1カ月後にきっと来るから、待ってて!

この2時間半後、8時45分にヘルパーさんがお越しなので
母には眠りこけずに対応してほしいのですが
時間が中途半端なので心配して見守りカメラを手元のアプリで眺めていたら、
おもむろに散歩に出かける母!
素晴らしい。

空港ロビーで、スマホアプリで防犯カメラをチェックしながら
散歩から帰宅した母をつかまえ、ヘルパーさんを迎えてほしい旨を伝えましたが
伝わっているのやら、いないのやら…。
確認できないまま、私は離陸です。まあ、大丈夫でしょう。

 

着陸して、羽田空港からAlexa呼びかけしたら
ヘルパーさんと母が仲良く現れました。
「今、歌を教わっていました」とヘルパーさん。ありがたいです。
こういう時間が母にはいちばん効くのです。

ヘルパーさんが退去されたのち、
昼食の配食は、母ひとりでうまくピックアップできました。
 

夕食は、私がインターホン越しにアプリで配食屋さんとやりとり。
お弁当が到着した旨を母に伝えて、取りに行ってもらいました。

 

もう完全に、私が帰省していたことは忘却の彼方です。
まあいい。全然いい。


明日のデイに備えて歌って踊る母です。

いつもの遠距離介護が始まります。
楽しくやらなきゃね!