カメラ介護_認知症母の遠距離介護記録

92歳母(認知症でADHD、片耳ろうからの両難聴、弱視)の、見守りカメラを駆使した遠距離(東京~九州)介護記録。執筆者は1965生の娘(既婚、夫婦二人暮らし)。いろいろあるけど、まあいい! のんきでスミマセン。

母との旅の妄想 娘の独りよがりだったかも


土曜日はデイの日。朝ご飯は前日にセブンーナウで買った「ふわころ」(ジェネリック萩の月」)と牛乳を朝ご飯に。絶好調です。


ありがたいことに、一時期よりはひどくありませんが
母はことあるごとに、少女時代に住んでいた家の話をします。
「どうなっているかな。ないのはわかっているけど行ってみたい」。

叶えてあげられたらいいな。
母92歳(認知症あり)が動ける間に、なんとか連れて行こうと思いたちました。

電車の移動は難しいので
思いきってタクシーを1泊2日くらいで借り切ってしまおう。
それで、母が子どもの頃と、結婚して若い頃に住んでいた
熊本の3カ所と、母が大好きなお城に連れて行こうと思ったのです。
きょうだいにもまとめて会わせてあげられたらすてきかも?

現実化しようと、
「母さん11月に熊本に行きましょう。
◎×に行きましょう。私が車でお連れします」
と切り出したら、私の言葉の内容を理解した瞬間に
「ええー、行くのたいへんだから、イヤ」
即答でした。
えええ??? もしかして「◎×に行きたいなぁ」
お口が気持ちいいから言ってただけなの???
それとも本当のホントはやっぱり行きたかったりする?

 

でもまあ、落ち着いて考えてみたら
私は「母が喜ぶかも♥」とのんきに思っていましたが、
実際に、母が、変わり果てたその場所を見たときに
再起不能なくらい寂しい気持ちになるかもしれないし
そんなことなら夢だけ見ているほうがよかった、ってことかもしれないし。

 

というわけで、「この旅行、行くべきか、行かざるべきか」
タロットカードを引いたところ

「0愚者・リバース」
 ⇒無謀な行動や計画性のなさ。わがままな行動
と出ました。

気ばかりはやって、私は正しく物事見られていなかったかもしれないな。
「親孝行」に酔っていたのか!?
目下、全力でしょんぼり君のわたくし。
出直そうと思います。
まあいい。

 

母はもともと旅などの、暮らしの中の非日常的なことが大の苦手。私が子どもの頃、夏休みに近場へ泊まりの家族旅行に行くときもとにかくたいへん。出がけは父と母がケンカするのが定番でした。母の出発が、予定の1時間2時間押しはザラだから。
母いわく、「出かけてもしも死んだら、他人に家の中を見られるから片付けておきたい」。その心がけは悪くありませんが、なぜか出かける直前になって、突然片付け始める母…。どうして計画立てて物事を進められないのか??? 困惑する父。
今なら気質のせいとわかりますが、当時の父は気の毒でした。ちなみに私は、すっかり慣れていて、それがデフォルトだと思っていたので、母を手伝っていました。