先日、発達障害の子どもたちの専門教育を行っていらっしゃる方に
「HSPの子どももいますか?」と伺ったら、ちゃんといるのだそうです。
私が子どもの頃にはHSPの概念はありませんでした。
全ての子どもたちが生きやすくなったらいいです…。
母はおそらくADHDですが、私自身はHSPです。
自分がHSPであることに初めて気がついたのは2016年秋でした。
50歳を過ぎてから。わりと最近のことです。
あまりにも自分が驚きやすいことに辟易して、
なにか病気ではないのかと疑い始めたのがきっかけです。
周りのみなさんは別にふつうに認識している目立つ音…
電車とか車とかサイレントとかノックとか工事の音とか、
そういう日常的な音に対して、自分は驚き過ぎるのです。
刺激が強すぎると感じてしまう。
突然のノックの音、声かけなどは、心臓が止まりそう。
心臓が口から出るんじゃないかと思うほど、胸がバクバクして
私は驚きのために死ぬんじゃないか!?くらいに思っていました。
職場でもそうだし、うちでも同様です。
朝、家事をしているときに
起床した家族に急に扉を開かれると、気絶するくらい驚いては
そのまま悲しい気持ちになっていました。
驚くだけでは終わらず、その悲しい気持ちを引っ張ってしまうのです…。
周りの人にも申し訳ないし、自分もきついし、
やっぱりなんか病気なのか!?
驚きやすい病気とかあるんじゃないか?? つらすぎる…
と調べ始めると、HSPにたどり着くまでに時間はかかりませんでした。
こちらのサイトを発見し、貪るように読みました。
エレイン・N・アーロン博士。HSPの提唱者です。
エレイン博士の著書を購入して、泣きながら読みました。
はじめて自分の取説に触れてうれしかったのです。
初めてわかってもらえたような気がしました。
こちら。
今はたくさんのHSPの本が出ています。
先のサイトで、「HSPかも?」と思ったら、
密林で「HSP」で検索して、ぴったりの本を探してみてください。
エレイン・N・アーロン博士の別の本も出ていました。
読みたい、読まなきゃ。
今だからわかること。
振り返ると、子どもの頃からずーっとそうでした。
いろんなことがヒリヒリ痛くてしようがありませんでした。
あの痛みがHSPという特徴のせいだとわかると、
今までよく頑張ったと、腹の底から思いました。
おかげで自分にずいぶんやさしくなることができました。
それから身の回りの人にはカミングアウトして、
驚きやすいこと、音が恐いこと、
用があるときはできるだけそっと知らせてほしいことなど伝え、
協力してもらうようになりました。
今、東京自宅で家族は、朝の起床時には、
扉を指先でポッポッポッと触れて、私が返事をしてから開けてくれます。
カミングアウトしたことで、私のQOLは格段にあがりました。
母のことは、HSPだからこそいろいろ気がつけることも多く
お世話にはいろいろ役立つように感じています。
また、仕事にも活かすことができるので助かります。
何せ、自分の気質を知ることができてよかったです。
とても生きやすくなりました。と同時に、この気質が愛おしいです。