3月に介護帰省したとき、
実家トイレの温水洗浄便座の異音が気になっていました。
使用時の甲高いモーター音です。
窓辺に母のお友達が鎮座する実家トイレ。
職場も含めて、自分の管理下で5、6台の温水洗浄便座と付き合ってきましたが
異音トラブルは初体験。
4月の帰省時にはいよいよ、使用時に耳を塞ぐほどの甲高い音がするように。
気になって調べてみると、
使用10年以上の温水洗浄便座は、故障から火災などの事故に発展することもあると知り、顔面蒼白。
マジかい!?
やばいやばい、4月の帰省中に交換しなくちゃ!
と大急ぎで対応することにしました。
ちなみに、実家の温水洗浄便座は20年選手。今使っているものは、その昔、東京から地元の家電店に相談して私が購入した、Panasonicの瞬間式温水便座でした。悩みながら購入し、遠隔で取り付けてもらったのを覚えています。
母に、「母さん、シャワートイレが壊れたから、新しいのと交換します」と告げると
「なにも壊れてない! どこも悪くない!!」
と母は猛烈フキゲンになってしまいました。
「ものすごい音がしてるのよ。アブナイから」
「何も音なんてしないわよ! いい加減なこと言って💢」
…まあ、こうなります。仕方ない。聞こえないもんね。
時間もないし、かくなる上は強行突破。
取り返しのつかない事故が起きるより、母のフキゲンのほうが1億倍マシです。
勝手に手配し、当日の時間直前にカミングアウト(?)することにしました。
早く確実に任務遂行できるように、
実家のまちにある家電量販店に出かけて、選ぶことにしました。条件は以下3つ。
1 すぐつけてほしい。私が実家にいるあと3日間に!(出かけた日が金曜日。翌月曜午前に帰京します)
2 瞬間式でリモコン式。母が使えうように旧機種(Panasonic製品)と似ていること。
3 欲を言えば、TOTOならいいな。
便器がTOTOなので、サイズがぴったりじゃないかと考えました。
ちなみに、Panasonicをつけたときには、内側から便器が「こんにちは」していました。
下から便器が「こんにちはっ!」
便器と温水洗浄便座のメーカーが異なると、よく起きることだそうです。
でもTOTOって天下のウォシュレットです。お値段も高いし、どうでしょう…。
店舗に出かけると、温水洗浄便座コーナーに、
展示品現品限りでTOTOがあるじゃないですか。ラッキー!
瞬間式、リモコン式。よしこれだ。
成約して値段はずしちゃったところですが、店頭にて。
ウォシュレットが2万9700円、工事費9000円。
店員さんに尋ねると、翌日土曜日には取り付けOKとのこと。完璧です。
購入まで3分でした。ヽ(^。^)丿
カミングアウトは、母が朝食を完食するのを待って…。
翌朝の朝食後、工事の予定時間1時間前になってから、
「あと1時間したら、温水便座の取り替え工事にいらっしゃいます。
今の温水便座はこれで最後だから、母さんお別れの挨拶をどうぞ」
と母に告げたら、さあたいへん。
「壊れてない。まだ使えるのになんてことするの。
ひどいわ、可哀想に!!!」
旧温水洗浄便座にお参りする母。「新しい子も可愛がってあげて」と私に言われ、新入りくんの箱を撫でる母。
が、しかし、このあと文字通りギャン泣きされました。
「あああああーん」と子どものように泣きます。ギャフン。
「はいはーい、作業の邪魔ですからね、あちらでお待ちを」と泣く母を追いやり、
工事の方がいらっしゃったら
「チョット母がうるさくて、お気に障るようなことを言うかもしれませんが
どうぞお気になさらずに、申し訳ございません」と先にお詫びしておきました。
工事してくださっているところ。取り外した旧製品は、5月の不燃ゴミに私が出します。
作業は順調。1時間もすると完了しました。
プロのお仕事、見事です。
ありがとうございましたーっ!!
お見送りした後で、天岩戸に隠れていた母に
「完成でーす。できました」とお声がけ。母が現場を検分します。
「あれ、前といっしょだ♡ よかった♡♡」
「新しいウォシュレットですよ、母さん。
前のは壊れていたから新しいのに替えたんですよ」
「トイレ(便器)はもとのままよね。ああ、よかった」
な、なんですと!?
ま、まあいい。
ありがたいことに、リモコンもほぼ同じ形で、母が迷うことはありませんでした。
超サイレントになりまして、心臓バクバクで用を足すこともなくなりました。
HSPで大きな音がこわいわたくし。
しかも、同じメーカーだけあって、便器とウォシュレットがジャストフィット。
長年のフラストレーション解消。
いいわー。めっちゃいいですわー。
【余談 びろうな話ですが】
ウチは両親ともに痔に苦しんでおりました。母は私が小学生のときに痔の手術を受けました。父は手術を受けることはなかったものの、ずっと苦しんでいました。
幼い私は便秘体質で、しょっちゅう息んでお尻が切れて出血し…というのを知った父。「フク、うん○は小指1本の太さになるように調整して出しなさい! これは一生の問題なんだから」と真顔で教えられました。
…父にもこのウォシュレットを体験させてあげたかったな。
お尻を洗うようになって、母の痔も遠い過去のものになりました。もちろん私にとっても。良い時代になりました。