認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

介護保険の更新 3

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今日は帰京日。午前中のうちに予定どおり、

母を連れてかかりつけ医へ。

介護保険更新のための受診を済ませられました。

ADHDと思しき母は大人しく待つことがとても苦手です。

病院の受診の際は母に「待ち時間が長いからね」と先に話をしておき

本なども持参して準備するものの、ほぼ役に立ちません。

気持ちが高揚するのもあり、本や雑誌等を読む集中力は皆無です。

 

今日は朝一番のバスで病院に行きましたが、待合にはすでに先客が20名ほど。

母は、大勢の中のひとりになって待つのがとくにだめです。

姫気質なので、主張し始めてしまうのです。

競り始めたり、敵意になったりすることもあります。

その病院は離れたところにもソファがあるので、まずはそちらで母と座りました。

集団から少し離れていれば、母とふたりの世界をつくれて安心です。

 

余裕をみて「2時間くらい待つかもね」と話すと

母は不機嫌モード全開。顔つきが変わって、

からだのかゆみを訴え、「かゆいかゆい」と掻きはじめました。

 

私は、昨日いろいろ母の待つ状態をシュミレーションして

子猫のかわいい動画なら、大人しく見られるんじゃないかと思いましたが

スマホサイズでは小さくて無理があるし、Wi-Fi環境がないのでそれも難しく

答えが出ぬまま苦し紛れに思いつきで、

「そうだ、おかあさん、しりとりしようか」

これが功を奏しました。

1時間余り、楽しくしりとりしながら待つことができたのです。

多少は「ん」をつけながらも、1時間も言葉を繰り出せるのはスゴいと思いました。

母は、たまにお下劣ネタを自分で言っては笑い転げていました。子どもみたいでかわいい。

もしかして『おしりかじり虫』とか『おしりたんてい』とか大好きかもしれません。

 

診察のあと採血することになり、少し騒いだもののなんとかクリア。

受診終了です。

帰りのバスまで、近所のコンビニでふたり、「お疲れ様」のコーヒーブレイク。

その後母は自宅に、私は空港行きのバスに、乗りました。

役所に申請、認定調査員の面接、医療機関受診を、すべて1週間でクリアできました。

母もよく頑張りました。

 

帰京後にケアマネさんに電話で報告しました(先生からも連絡ずみだったようです)。

介護保険証は、おかあさんおひとりで受け取れますかね」とおっしゃるので

「(なくしてしまうので)無理です!」と答えると、

次回の私の帰省時に合わせて発送するように市にお願いしてくださるとのこと。

ちょっとしたことも、ケアマネさんにすぐに相談できるのがなにより心強く

今のままのランク(要介護1)だといいのですが、あれこれ考えても仕方ありません。

「起きることはみんないいこと!」と思って粛々と取り組みたいと思います。