認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

コロナ禍 ライブの自粛

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夫はバンドマン。アマチュアです。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行り始めに

“無観客”がホットワードになり始めた頃

「うちのバンドは無観客には最強!」なんて軽口叩いていたのが懐かしいです。

 

東京でもバンドマンが多いまちに暮らしています。

ライブハウスも多いし身近です。

主催者側の意向もあって、1月下旬の著名アーティストの公演がキャンセルされて以来

いち早く営業自粛したところと、2か月経ってまだ続けているところとがあります。

まちによって違うので一概には言えません。でも、本当は

「とりあえず先にやめておかないと、みんな死んでいなくなって、

そしたらどうするの? ライブやってて感染拡大の責任とれるの!?」

と思っています。というか、夫に突きつけてしまう…。

 

うちもあわや大げんかでした。

2月中旬にライブ出演の予定がありました。

「遠距離介護しているし、高齢の母の命を守りたい。

この時期あなたにライブはしてほしくありません。

自分じゃなくて人のいのちを軸に考えてほしい」と伝えました。

でも強制はできません。

幸いなことに仲のいい対バンが出演辞退をしたのをきっかけに、

夫のバンドも出演辞退。心底ホッとしました。

その後、大阪のライブハウスクラスタが発生したのはご存じの通りです。

それからは夫も出演を見合わせるようになりました。

 

おそろしいことに、今も出演オファーはある。

ありがたいけどさ。でも

オファーがくるたび「今は絶対やらないで!」と夫をにらみつけています。

夫も今は思いを等しくしていると思います。思いたい。

やりたい気持ちは痛いほどわかるけど。

 

営業できないこと、自粛が死活問題なのは当然です。

補償問題を訴えるのは大事ですが、今は感染を拡大しないために、仕舞うことが大事。

命を守るのが火急の課題です。自分の暮らしより、今はいのちへの思いやり。

今できないのはしょうがありません。考え方を、やり方を変えないと!!

 

死活問題…の話で言うと、私自身もコロナ禍まるかぶりでして。

受注している仕事の8割消えて、爆死です。

国が中小企業に融資するといっても「融資」ですよ。貸し付けです。

その後復活のめどが立つことが前提だと明記してあります。

現状の融資返済で瀕死やのに、そんなん、かえせるかーーーい!

しかもよくよく読むと1年無利子で、あとは利子がついてるやーん。

 

焦る気持ちはひとまず置いておいて。

今できることを粛々と、

それでも楽しみながら過ごすことって大事じゃないかな。