6月29日は旧暦の水無月朔日(つまり新月)でした。
ちょうど依頼していたお位牌が届き、うれしい限りです。
夫の両親の位牌(上手)と、私の父の位牌(下手)。
位牌分けできました。
不謹慎ですが…かっこええ。
我が家の仏壇。高さ45センチのエレクタの棚に収まっています。
これで7月10日に、夫実家の菩提寺のご住職が東京にお越しの際に、
魂入れしていただきます。
不謹慎ですが…わーい!
土台は大きな桐箱で、中に手元供養のための実父のお骨や形見、亡くなるまでに私が一方的に毎日出し続けた絵はがきの束などが入っています(7年くらい使っているお気に入りの桐箱です)。木製レンガは阿弥陀如来様のハカマに。位牌よりも高くするために必要でした。位牌は通常よりもやや小ぶりなものを選びました。仏具は長年使っているもの(下写真)をそのまま使っています。ご住職に呆れられるか…まあいい。おりんは、東京博物館で阿修羅像を見たときに売店で求めました。もう13年も前ですか! 先日傷んだひもを自分で付け替えました。道理で傷むわけです、13年使い続けているんだもの。
お線香は、手作りで製作される杉葉線香。やさしさが全然違います。いつも品薄ですが、毎日のぞけばいつかは買えます。もうこれ以外考えられないくらいのお気に入りです。以下のサイトで購入できます。
さて、本日6月30日は夏越しの大祓(なごしのおおはらえ)。
神社にしつらえた茅の輪をくぐって半年分の厄を落とし
「後半戦もよろしくお願いします」
と、神様にご挨拶します。
高円寺氷川神社の茅の輪。
茅の輪といえばスサノオノミコト。
そして蘇民将来(そみんしょうらい。人名です)、ですわな。
薄汚い旅人のいでたちのスサノオノミコトが一夜の宿を請うたところ、
まさか神様とは思わずに、裕福な巨旦将来(こたんしょうらい・弟)からは
けんもほろろに冷たくあしらわれます。
一方、貧しい蘇民将来(兄)は、
貧しいながらも精一杯、真心こめてスサノオノミコトをもてなします。
まさか神様だとは思わずに。
その想いに報い、
蘇民将来の子孫は、未来永劫スサノオノミコトが守ってやろうという
ざっくりそんなお話です。
私たちは、現代でも、
引き続き疫病から守っていただこうと、
「蘇民将来の子孫なり」と書いたちまきを飾ったり(京都の祇園祭)、
「蘇民将来子孫之家門」と書いたしめ縄を正月飾りとして飾ったりします。
また、腰につけた茅の輪を、蘇民将来の子孫の目印とするのが神様との約束で、
神社にしつらえた巨大な茅の輪は、それの発展系なのだそうです。
それで疫病から守っていただけるといわれます。
大祓のいわれ自体は、
イザナギノミコト、イザナミノミコトにまで遡るらしいので
新旧入り交じっている??? みたいなことになっていますが
楽しいです、茅の輪くぐり。
蘇民将来のお話を思い出すたびに、クリスマスのセントニコラウスの話を思い出します。
なんとなく東西共通というか。
いいかい、みんな。
神様は、頑固じじいや意地悪じいさんのふりをしていたり、
わざとぼろっぼろな身なりで現れますからね!
ちゃあんと覚えておきましょう、いつお目にかかってもいいように!!