認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

寡婦30年の認知症母、結婚記念日でした

5月1日は両親の結婚記念日で
折あらば母が美しい過去(?)に浸れるように、
3日前くらいから
「母さん、5月1日は結婚記念日ですよ」とAlexa呼びかけのたびに伝えていました。
伝えると母は少しうれしそうな、懐かしそうな、
どことなく少し困ったような。

月曜日も、日課のAlexa呼びかけで
「今日は母さんと父さんの結婚記念日ですね。
おめでとうございます」
を伝えると、
母は約70年前を懐かしがっていました。
といっても
「どんな結婚式したか、もう忘れちゃった」と母。
私が40年位前に聞いていたのは、
「結婚式は特別にはしておらず、写真を撮影して、
黒川温泉(熊本)に新婚旅行に行った」
というものだったような。それを伝えると
「そんなところには行ってない」
言うてました。まあいい。
「さっき(仏壇にお参りしているとき、母が父に)、
『今日は結婚記念日なんだって。フクが教えてくれたよ』と言ったら
お父さん『おお、そうか』って言ってたわ」だそうです。
「おふたりが結婚したおかげで、私もここにいるわけですから
ホント、ありがとうございます、結婚してくれて。
まあ、母さんは、私が生まれたからホントいい結婚だったことですよ」
と念を押しておきました。

 

父が亡くなって早30年。
母は、夫(父)のタッチなど、詳細はうやむやになってきたそうです。
亡くなったとき(母は還暦前でした)は早すぎて悲しかったけど、
思えばあの頃、母自身にパワーのあるときに
相方を亡くしていてよかったかもしれない…
とも思います。30年後にこんなに楽しそうなのを見てそう思います。
※亡くした当時はたいへん厄介でした。
ま、起きたことはみんないいこと、ですから。
今、母がニコニコしているのがいちばん。

 

古い写真…当時の婚礼写真です。
母、高島田は地毛で結ったそうです。それはリアルに覚えていました。
花嫁振り袖きれい。おそらく昭和30年。