認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

害虫退治 2

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害虫退治をしているとき
とにかく黙々と作業をしていました。
母に「こんなになっている」とは伝えませんし
「ムシー! ぎゃーっ!!」みたいなことは決して言わないようにしています。
あくまで黙々と任務を果たすのみ。

気持ち悪い以上に、忘れ去られて朽ち果てた食材と、
母自身のことが不憫で
涙が止まりませんでした。

ムシのことでいえば、私は母に借りがありました。
あれはかれこれ35年前のこと。
学生時代に一度だけ母が、大阪の私の下宿を訪ねてきたことがあり
そのときに台所のぬか床にコバエがわいていたのを
母がきれいに処分してくれたのです。
ぬか床はコバエの子どもたち(つまりウジ)の温床と化していたようで…。
くわばらくわばら…。
文句も言わず黙々と処分してくれたことを今も思い出すのです。
台所にコバエが多いとは思っていましたが、ぬか床が温床になるなんざ
思ってもみなかったのです。

実家を片付けながら
「あのときありがとね」と、時々思い出します。


そんな失敗あっての、今のおいしいぬか漬けです。