高齢ADHD母の遠距離介護記録

89歳独居の母は要介護1。高齢者のADHDと。東京~九州で、遠距離介護しています。私1965生。介護しながら母娘関係をおさらい、修復しています。

ADHD的虚言!? 「お骨が入れ違っている!」

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5年ほど前になるでしょうか。母が電話で突然

「お寺に預けている父の遺骨が入れ違っている」と言い出したことがありました。

ひそひそ声で、

「骨覆いの色が変わったわ。違うのよ! あのお骨はお父さんじゃない!」

「知らない人のお骨だから気持ち悪い。私は行かない」

声のトーンというかモードから、言外に「私だけが知っていることなのよ」的な

ニュアンスが漂ってきます。

 

父のお骨は、菩提寺の納骨堂に納められています。

母が元気な頃は、私は1年に一度程度の帰省で

その折りにほぼ毎回、父の墓前にお参りしていました。

だれも墓前に行かないのも、父が寂しかろうと思っていたのです。

というのも母はまったく納骨堂にお参りに行く気配がありません。

面倒なのかイヤなのか、

「うちでしっかりお参りしているから、お寺に行く必要はない」が口癖で。

人それぞれの習慣、気質もあるし、仕方のないこと。

それはそれだと思っていました。

さらに母も、私がお参りことで安心するだろうと思い(ここが私の大きな間違いでした!)

「お参りしてきたよ」と報告していたのでした。

 

私が少し不思議に思ったのは、母はもともと父の墓前にはほぼ行かないのに

どうしてお骨が「入れ違った」ことがわかったんだろう、ということ。

 

意外なところで、その「心」に気づくことになりました。

兄が「母さんは君に嫉妬しているようだ」と思いがけないことを言うのです。

兄によると、母が、ある日お世話になっているお寺のご住職にまちで会い

「遠方の娘さんはお参りに来るのに、すぐ近くのあなたは全くお参りに来ない」

と言われたようでした。ご住職~~~、あかんやん~~!!!!!

腹を立てた母は、とにかく私に二度とお参りさせたくなかった。

それで「遺骨入れ違い説」を私に説き、

どうだ気色悪いだろう。これならフクも行かないだろうと想定していたようです。

「ところが、まさかそれで君がケロッとしてお参り続けるとは

母さんは夢にも思わず、作戦失敗で気落ちしたはずだよ」と、兄。

はじめは信じられませんでした。いや、驚いた。

以来、二度と、母の前で、父のお墓参りに行った話をするのはやめました。

 

近年、月に一、二度とたびたび帰省するようになって

年の暮れやお彼岸お盆など、折々にさりげなく

「お父さんのお参り行こうよ」と誘うと、「そうねえ」と

嬉しそうに母も一緒にお寺にお参りに行くようになりました。

もはや

「ニセモノ、別の人のお骨よ、気持ち悪い」とは二度と言わなくなりました。

 

都合悪いときのヘンテコ虚言。

ADHDぽいなと思うのですが、どうでしょう。